2021-05-15~16 涸沢で遠くの友達と酒を飲む会

1.その前
実は4月下旬にコロナにかかった。
思い返すと、最初は妙な疲労感から始まった。
咳もなく熱もない。ただ、毎日朝起きたら夜中まで残業した後位の疲れが既にある感じ。
寝不足かな?と思いよく寝る生活を続けていたが、いよいよ熱が出た時は「まさか自分がなるかね…?!」という気持ちになった。
その日の内に病院に行った結果、コロナ陽性。そこからは自宅療養で、本当に寝てポカリを飲んで食って寝るだけの生活になった。
症状としては微熱と並ではない疲労感、倦怠感。あと下痢。
咳とか味覚障害とかは出なかった。食欲も普通にあったのは良かった。発熱4日程度で症状も上向いてきて、軽症で済んだかなと一安心。
そのまま在宅短時間勤務しながらGWに入り、この4月は終わった。

大変だったが、周りに感染者は出なくて心底安心した。一方で感染経路は不明。
コロナはただの風邪とか色々言う人いるけど、一回罹ったらそんなこと言えなくなる。もう勘弁。
あと保健所の人は毎日電話で状況確認してくれた上支援物資も送ってくれて、本当に感謝。世界は誰かの仕事で成り立っている事を実感した。

こんな事もあり山から遠ざかっていたが、5月に栃木時代の同期後輩と現地(涸沢)集合で北アルプスに行ったのだった。

2.前日~初日
大阪から久しぶりのさわやか信州号。去年の夏にバス乗り過ごしという大事故をやらかしたので、今回は出発15分前位から待機して夜行バスに乗り込んだ。
このGWのコンディションが非常に悪かったせいか、バスには私入れて3人くらい。
週末も雨予報あり不安だったが、ともかく向かうこととした。

朝5時、上高地到着。かっぱ橋まで向かうとそこには雪のアルプス!奇跡的に晴れていた。
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いつまで晴れ間がもつか分からなかったので、そそくさと涸沢に向かう。
まず横尾まで。雪はなかった。
途中派手に崩落していて道がふさがっていたので、雪道の赤布を頼りに迂回した。自然恐ろしい。
人がいないせいか今までで一番サルが多かった。
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絡まれたら負ける。

横尾で一服して先を急ぐ。ここのデッカイ岩壁はいつ見ても圧倒される。
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いつもは気にならない山も、雪の壁のようで存在感があった。
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川を渡ったところからいよいよ登り。雪が付き始めたのでアイゼンを履く。
ここから先はやっぱきつい。雪が緩く歩き辛い。傾斜が急なポイントもあり、頑張って歩いた。
夏場ガレてるトラバースのところは冬も落石がちらほらあったのでやはり危ない。
進んでいくとカールが見えてきた。まだ晴れている。テンションが上がる。
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しかしここからが一番キツかった。ゴールが見えているが全然近づかない。雪のせいだろうか。遠近感が狂う。
ヒュッテと小屋の分岐まで来た時には息も絶え絶え。若干近いヒュッテ側へ向かう。
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途中トレースがよく分からんくなって、最後は無理やりヒュッテ最下部に辿り着いた。
涸沢カールと対面。雪と岩の殿堂…!涸沢カールの景色、今までで一番晴れてた。
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三度目の正直とは言ったものだ。今回の山行の目的の6割は達した。
この後残り2割を消化していく。

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そう、イスとホットサンドメーカーだ。
連れがテント泊するというから、近くで遊べるようにヘリノックス チェアワンを購入した私。
しかし皆小屋泊に切り替えたので、無用の長物となってしまったのだった。
ややデカくて全然山向きじゃないが、その分しっかりしていて快適。
イスを雪にぶっさして買ってきたサンドイッチをホットサンドにする。
ふるさと納税でゲットしたMy New Gear…須磨アルプスで試したときは火力強すぎて黒コゲにしちゃったので、今回は弱火でじっくり焼いた。
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完成。いいんじゃない!??
冷たくて味気ないサンドイッチも、ひと手間加えるだけでエースキャラになった。美味しい!
次はチーズ蒸しパンを焼く。こうする事でインスタントホットケーキになるのである。
あとから甘みがきてよい。欲を言えばメープルシロップが欲しい。
ほぼキャンプ気分を味わいながら、涸沢を眺めてのんびりした。
見るとテント場の間近まで雪崩が迫ってきてる。
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ロープで区切られているから変に入り込む心配はないが、ヒュッテに迫る勢いなのはビックリした。
雪の壁を見てると、ザイテングラート沿いに黒い点が見える。人だ。よちよちと降りてきている。
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かなりキツそうだ。これ登れるんやろかと思っていると、テント泊してるおじさんが話しかけてきた。
どうやら上まで登って降りてきた後らしい。雪が柔らかくてほぼツボ足、非常に疲れたということを言っていたので、この時点で今日登るのは無いなという気持ちになった。
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ひとしきり遊んで、涸沢小屋へ撤収。涸沢小屋への登りがなーんかキツイ。勘弁してくれ。

まだ青空が見えていたので、アイゼン乾かしがてらテラスで空を見ながらぼーっとしていた。
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この時日焼け止めもつけずサングラスだけの状態で顔面を強烈な日光にさらし続けた結果、見事にタヌキ男となってしまうことを、俺はまだ知らなかったのだった。

涸沢到着2時間後の2時位、連れの2人が到着。栃木と大阪、約1年ぶりの再会。
早速祝杯を挙げて昼飯を食べる。マムートのビールが最高に美味しい。やる事の9割は達成した。
みんなカレーを作ったり肉みそを持ってきたりと山ご飯レベルが上がっている。俺はホットサンドメーカーでソーセージとベーコンを焼いた。
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食後一回部屋に引き上げてグタグタしていた。正直今日は終わりかなと思っていたが、散歩しようという事になり3時前に小屋を出た。

明日晴れたら北穂に行く計画だった。ただしルート不明瞭という事で、コース確認のため南陵方面を途中まで登ることにした。
道中派手に雪崩た跡。この時点で割と気持ちが萎えていたな。
経験豊富な後輩がステップを作ってくれるのでついていく。雪が緩くて歩き辛い。ズボズボだ。
途中雪崩の跡をトラバースしたり、雪解け水の川の音がする上を歩いたりと正直ヒヤヒヤだった。
それでも案外行けてしまうもので、このまま頑張れば北穂の稜線辺りに出られるんじゃない?という感じになった。
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横から見る涸沢カール。かっこいい。
この時出発から40分経過。確かに5時に小屋に戻るくらいで行けそうな気もした...が、天候も下山時の状況も読めなかったため、撤退することにした。
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小屋に着くと、なんなら6時くらいまで結構明るく晴れており、めちゃくちゃ拍子抜けした。行っとけばよかったな。
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またビールを飲んで晩飯を食べる。日本酒の小瓶を湯煎する俺、アル中感があって笑った。
割と変わらぬ会話をしていたせいか内容をあまり覚えていない。気のおけない友達ってそんな感じよね。楽しかった。

翌日、4時に起きて撤退するか登るか決める事とし就寝。

3.2日目
起床。霧雨の降る涸沢。朝飯を食べつつ様子を見る。
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朝はフルグラ×スキムミルク
雲ノ平で使ったこの朝飯、中々しっくりきているが腹持ちにやや難ありか。ここでガスが切れて焦った。ホットサンドメーカーのガス消費多すぎるな。
食べ進めるとともに雨は強くなる。こりゃダメだと一路撤退する。
涸沢初めてのメンツは後ろ髪を引かれていたが、またチャンスはある。
帰りはワカン履いた。途中までは良かったが、細い樹林帯の道で色んな所に引っかかって全然だめだった。もう使わん。
川を渡って後はだらだらと上高地まで戻る。
行きで土砂崩れにより埋まっていた登山道が帰りにはほぼ元通りになっておりビックリした。人間本当にすごいな⁉コロナに続き、誰かの仕事に自分が生かされている事を実感した。

途中雨は強まるばかり。俺のマウンテンパーカー、手袋、足の雨がっぱは雨に濡れてぐっしょりで全然だめだった。
動いてると熱くなるから大事には至らなかったが、これじゃあ意味がない…。
途中徳沢でアフォガード的なものを食べる。最高だったがめっちゃ体冷えて判断ミスった。
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そして上高地に到着。お疲れさまでした。ぐっしょり濡れた雨具をゴミ袋に詰め込んで綺麗な服に着替える。生まれ変わったようだ…。
この時10時位?バス乗るにも早すぎたので平湯へ向かう。温泉、温泉。

愕然とした。なんとバスターミナルの温泉が閉鎖。何のために来たのか…。
がっかりしていると、近くに温泉あるっぽいよという連れの声が。リュックをデポ(放置)して「平湯の湯」へ向かう。

徒歩5分程度のそこは、最高の温泉だった。こりゃバスターミナルの湯つぶれるわ。全然大丈夫だった。
豊富な露天を満喫。本当は昼飯まで食べたかったが、高山行きバスの時間を考えると11時半には撤退する必要があったため、連れとはここでお別れ。また会おう。

帰りは高山バスターミナル→高山駅→名古屋→新大阪で帰宅。雲ノ平の帰りと同じルート。見た景色。これから結構お世話になりそうだな。
高山駅で結構お高いそばを食べて帰宅。お疲れさまでした。

4.2021年 雪山の終わり
帰阪後、2週間くらい顔の皮がべろべろに剥けてひどいことになった。落ち着いてよかった。
晴れた涸沢の下で、山で会おうが実現した今回はとても楽しかった。
雨具は帰ってすぐに徹底防水加工した。これはこれでまた試したい。
雪はコンディションと人の入り具合で難易度が全然変わるなと実感した。まだまだ経験が足りないな…。

実はこの5月から登山サークルに入った。2回ほど参加したが、素晴らしい企画力と組織力で楽しい。いけないところに行けるのがとてもありがたい。
次は恵那山という事で楽しみにしている。天気よ、どうかもってくれ。