登山記録

登山の記録です

2024-01-08 宝剣岳(雪山講習)

0.近況

2023年も色んな山に行けた。パノラマ銀座や北岳空木岳は行けてよかったとしみじみ思う。出張にかこつけて尾瀬日光白根山に久々に行けた。宇都宮はかなり好きな街だと実感した。記念日に前橋 白井屋ホテルに泊まったのも非常に刺激的で、名古屋大阪以外で住むなら北関東がいいなと思った。

年末はここ3年の恒例となった八ヶ岳、本沢温泉→硫黄岳に行った。驚くほど雪が少なかった。全行程チェンスパしか使わなかったし帰りには雨に降られた。本沢温泉を堪能できたので結果よかった。

 

妻が本格的に雪山を始めたいということで、12月に雪山講習@木曾駒ケ岳の予定を入れていたが悪天候のため中止となった。諸々装備を買いそろえ、準備万端の妻が意気消沈するのを見て悲しい気持ちになっていた。

幸運にも1月に振り替えることができたため、先日木曾駒ケ岳まで行ってきた。充実感を感じた一方、身につまされることもあったため記録する。

 

1.1/7 駒ヶ根前泊

1/6は中高の頃の友人とその友達(野郎30人!)の新年会があった。当時熱中していた太鼓の達人で繋がった人たちなのだが、再会するのは10年ぶりくらいのメンバーがほとんど。どうなることかと思ったが、会ってみるとみんな良い意味で変わりなく、タイムスリップしたような気持になった。当時は隠れオタクだったし、この繋がりが無かったら息が詰まっていただろう。あと当時見ていたコンテンツが「10周年!」「15周年!」となっているのを見るとビビる。あの時好きだったものは今も好きだし、歳は取ったがあの時の自分と今の自分は概ね同じ、相変わらず凝り性だと実感した。

1/7、15時発のバスに乗り駒ヶ根に移動した。到着すると駒ヶ根駅周辺は雪が降りシャッターが目立って寂しい印象を受けたが、要所の飲食店は開いていて賑わう店舗もあった。ソースかつ丼を食べ、クラフトビールを飲んで就寝した。

 

2.1/8 宝剣岳

朝7:30に、駒ヶ根駅で講師のエグチマウンテンガイド 江口さんと合流した。2022年頭に、銀と参加した伊吹山雪山講習でお世話になった以来だ。あの時は私と銀、おじさん2名の4人で受講だったが、今回は私と妻2名参加の実質プライベートレッスンである。

他のガイドさんを知らないので比較できないが、以前の伊吹山講習は大変タメになり雪山登山のレベルアップを実感できたので、今回もお願いすることとした。

(ご参考:HP)http://www.eguchi-mt.sakura.ne.jp/

駒ヶ根駅から出発し、途中菅の台でチェーン装備バスに乗り換え駒ケ岳ロープウェイ駅へ到着した。

ロープウェイの先頭には、白いメットをかぶり赤いウェアを来た面々が並んでいた。レスキュー隊の方たちである。前日に、宝剣岳千畳敷辺りで遭難者がいるニュースを見た。その救助に向かう姿だった。

newsdig.tbs.co.jp

意外と一般登山者と同じように向かうんだな。先行者も居たと思うが。

 

駒ケ岳ロープウェイを登りきると、外は暴風に吹雪で真っ白だった。9時についたが、風など収まる10時くらいから始めましょうということでロビーでぼーっとしていた。時折風がやむと、きれいな千畳敷南アルプスの山々が見えたのでバシャバシャ撮影していた。

10時前になると風が弱まり視界が一気に開けた。岩々しい山が真っ白に塗りたくられている。

よーく見ると、登山者がアリのように連なっている。レスキューの方を先頭にしているのだろうか、1時間弱でかなり進んでいた。前日までの雪で一面ズボズボのはずだから、ラッセルして進んだと思うとパワーすごすぎてビビる。

先行者の踏み跡を辿りながら私たちも登山開始。登る前に「せっかくだし宝剣岳登るか?」と江口ガイドから聞かれたので、二つ返事でOKした。夏も登ったことなかったから期待に胸が高まった。

 

しばらく進むと斜面が急になる。後続にも追い立てられながら、適宜休憩をはさみ登り詰めていく。上がるにつれて風も強くなっていった。こんなペースの我々に丁度よく合わせて歩いてくれるのはプロのガイドは流石だなと感じた。

 

1時間ほど登ると乗越浄土に到着した。すごい景色!しかし爆風でそれどころではない。

小屋の辺りで一時休憩しながら写真を撮る。

ここで予め装備していた簡易ハーネスにザイルを装着した。伊吹山でもロープは使わなかったので、ザイルで繋がったのは初めてだ。江口ガイドを先頭に三人連なり歩いていく。

真ん中になった妻は、前から引っ張られたりザイルが足に引っ掛かりそうになったりと歩きづらそうだった。真ん中が安全というが、不慣れな時は苦労も多そうだ。

剣岳へ取り付くまでが一番風が強く倒れそうになった。妻は風に煽られてこけていた。特に怪我無く良かったが危ない。時折耐風姿勢を取りながら進む。顔の地肌が出てしまっている部分が痛い。やっぱゴーグル要るか...と反省した。

 

ちょっと進むと鎖がついた細い道にでた。ここから宝剣岳に取りつくようだ。ピッケルを刺しながら歩いていくと、雪面に刺さったピッケルとツェルトが見えた。雪洞だった。

中にはザックなどの装備が見える。江口ガイドが中を覗いて人がいないか確認する。既に誰もいないようだ。恐らくこれが、遭難者が一晩を明かしたビバーク先だ。よくよく考えると、乗越浄土の開けたところでレスキューの方がブルーシートを広げて寝袋のようなものを包んでいた。あれが遭難者だったのだろう。

「なんでこんな風が強く危険なところに雪洞を掘ったのだろう?」「よくこんな立派な雪洞を掘れたもんだ」「ビバークに必要な装備を持っていて、緊急対応することが出来る知識とスキルがあったからこそ助かったのだろう」など、色々な感想がよぎった。一方で冷静な気持ちもあり、そのまま江口ガイドに連れられ先を進んだ。

更に進んだところで別の集団とすれ違いになった。非常に狭いところで5人くらいとすれ違う羽目になりヒヤヒヤした。よく見ると先頭はガイド、あとは連れられた客のようだったが、みな一様にストックで歩いており大丈夫か??と思った。あとガイドの指示も要領を得ない印象を受けた。江口ガイドも苦言を呈していた。相手も思うところあっただろうが、質もピンキリだな~と感じた。

 

最後、雪面を登りきると宝剣岳山頂についた。驚きの快晴であらゆる山が一望できた。

短時間の登りだったが、22年5月の火打山以来の本格的な雪山登山で充実感が漲ってきた。できないことができるようになる喜びや、文字通り壁を登り切った達成感は山が面白い理由だと強く感じた。しばらく景色を眺めてきた道を戻った。

剣岳の下りは私がリード、後方で江口ガイドが安全確保しながら適宜指示を飛ばす形で進んだ。当然下りの方が危なく、どう進めばいいか分かり辛かったので進むのに難儀した。私は四つん這いになってズボズボ下るのに割と慣れていたので楽しく進めたが、妻は相当怖かったことだろう。できる限り妻に進み方を伝えながら、何とか下りきることができた。

妻は「言われんでもわかっとるわい」という気持ちだったろうし申し訳ない。ただ、先行する立場として何も言わずに事故が起きてしまったら、後悔してもしきれないという恐れが間違いなくあった。

その他、つま先が冷えて足の指のサイズが2倍に膨らんだように感じた。これが悪化すると凍傷になるのだろう。次からは靴用カイロを絶対入れていこうと思った。

 

再び雪洞を横目に乗越浄土の方へ戻った。雪に埋まる小屋を風よけに休憩してから、雪山講習らしく雪面の昇り降りの方法やアイゼンでの石の上の歩き方を学んだ。これ最初にやってから宝剣岳行くべきだったのでは!?と思っていた。

 

訓練の後ロープウェイまで下った。ここでも平時の下り方や、石混じりの雪面の下り方を学んだ。妻が「西穂独標に登りたい」と言っていたのをかなり重視してくれていたように感じる。ある程度雪がついた状態なら、もう登れるだろう。

 

終盤、妻がスタミナ切れしていてかなりかわいそうだった。思い返すと昼食を摂らず進んできた。ただロープウェイの時間が迫っておりジレンマだった。

14:55のロープウェイにギリギリ駆け込み下山した。大変お疲れさまでした。帰りのバスでカモシカが出没、運転手が停まってくれてありがたかった。

 

3.感想

江口ガイドのおかげで安心して宝剣岳に登ることが出来た。私自身は復習が主だったので新規にどうこうという訳ではなかったが、初見のルートを安全に進むのは自分だけでは困難だった。伊吹山と比べると妻が新規に学べた内容は少ないように思えたが、その辺の基本動作は私から教えるようにという考えだったのかもしれない。

 

全身運動で雪面を登っていける楽しさ、誰も踏んでない道を自分で拓いていける充実感は得難いものだと実感した。車も手に入る予定なので、2024年は更に挑戦していきたい。

それと同時に、一歩間違うと取り返しのつかない状況になることも強く実感した山行になった。遭難した方のように、ビバークすることが出来ただろうか。不誠実なガイドのようにならず、正しい道を進むことができるだろうか。

1/13に妻が申し込んでいた雪山講習をオンラインで視聴していた。テーマは「”自己流”雪山登山者が陥りやすい危険」...(定義からすると、山岳会など組織に所属しない登山者を指していたので範囲は広すぎるが)正に私のことである。

とりあえず、ツェルトとスコップ買うところから始めようと思います。皆さんご安全に!

 

2023/08/16-17 北岳、間ノ岳

0.近況

 

7月は色んな山に行けた。

最初は二泊三日パノラマ銀座。蝶ヶ岳常念岳とどデカい山を歩くことができた。

初日の蝶ヶ岳は爆風でテント吹っ飛ぶ寸前までいったが、優しい老夫婦に助けられなんとか泊まれた。感謝しかない。

 

次は木曽駒ロープウェイから入り一泊二日空木岳。昨年同日に木曽駒ケ岳にてプロポーズした記念に、憧れていた山にアタックしたがこれも非常に大変だった。

檜尾小屋キャンプ場は素晴らしい場所で、空木岳へ向かう稜線も最高だったがなんせ長い。厳しいアップダウンと岩登り、山頂からの1,700m下山(悪路あり)とてんこ盛りだった。

大変だったが妻もなんとか踏破できていてよかった。尊敬だ。しかも翌週富士山に登っていてすごすぎる。

 

そして夏休み、こんにちは〜かほですの動画をきっかけに北岳間ノ岳へチャレンジすることを決めた。

南アはちょいちょいいったが、日本で二番目に高い場所に登るのは初めてだ。ワクワクしながら計画を立てたのだった。

 

1.8/16 甲府で前泊

当初は8/15に前乗りし8/16-17、北岳肩の小屋泊を計画していたが、台風直撃のため断念し日程を1日ずつ後ろ倒し、またテン場の予約が可能な北岳山荘へ泊まることにした。

8/16は台風一過で晴れるだろうと見積もったが、結局天気が悪そう。

もう一日後ろ倒しを検討したが、北岳山荘が空いておらず諦め、当初予定で行くことにした。

 

8/16はバスで甲府へ移動した。昼過ぎに到着し街を散策する。カフェで旬の桃を食べることができたのがよかった。

しかし夕食は選択肢が少なく困った。名物がほうとうとフルーツ、吉田のうどん位しかない。店舗もあんまり空いていない。困って地元料理メインっぽい居酒屋に入ったが、まあそこそこだった。

前来たときも困りに困って謎のステーキ屋に入った覚えがあったが、状況は変わっていなかったようだ。コンビニで色々買い込みさっさと就寝した。

 

2.8/17 広河原→八本歯のコル→北岳山荘

朝3時に起床し、4時にホテルを出た。バスは4時半くらい発だが、着いたら既に人が並んでいた。

その後も続々と人が並びだし、40名弱が待つ状況になった。

そして到着したのは至って普通の路線バス。もぎりのおばちゃんが言うには、座れるのは24名。

広河原まで2時間かかるが、立ちっぱなし出るか…?と思ったらホントに出た。早出したお陰で私らは座れたが、見てるだけでも辛すぎる。

バスは以前仙丈ヶ岳に行った以来か。非常に険しい道をバスは走っていく。文句はあるが、運行してくれるだけで感謝だ。

 

6時半位に広河原へ到着。広河原山荘がキレイになっており印象が変わった。

ここで給水し朝食を摂り、7時過ぎに出発した。水はビジターセンターの横で汲めます。

最短経路の大樺沢ルートは長らく通行止め(多分今後も通れない)のため、白根御池小屋の方へ向かった。

 

最初から結構な急登で南アの洗礼を浴びた。2時間ほど登ると横へ移動する形の道になり、登らずに済んだが細かいアップダウンはあり楽ではなかった。

森はすごくいい。苔と背がそこそこの木々を見ると南アっぽいなと感じる。

 

白根御池小屋で一度休憩&給水。水が汲み放題で美味しくて助かる。

ここからの道を検討した結果、天気が崩れる可能性が高かったためさっさと北岳山荘へ行くべく、八本歯のコルを経由して登ることにした。しかしこれが大変だった…。

大樺沢二股からの道は川沿いの尾根に取り付き上まで登り詰めるルートになる。これがガレている上細いやら崩れるやらで歩き辛かった。そもそも傾斜もある。

更に途中、10時位に雨が降ってきた。想定よりずっと早い。最初は降って止んでを繰り返したが、途中からは本降りになり、結局深夜まで降り続いたのだった。

4時間強雨に降り続けられて山を登ったのは初めてだ。しかも雨のピークと傾斜のピークが重なり心も身体も大変だった。それでも自分はまだいいが、妻は一層しんどかったようで…本当に良く頑張ったと思う。

全身濡れすぎて途中からどうでもよくなってきた。ラジオで「大雨で一定以上濡れると気にならなくなる」みたいなことをARuFaが言ってたが、ホンマそれやなと思った。

 

八本歯のコルからはキツめの階段、ハシゴが連続した。これもびしょ濡れで登るのはメンタルにくる。防水のはずの手袋を絞ると水が漏れてくる。ファイントラックのこれ、意味あるんやろか…乾きやすいのはメリットだったが。

白いもやに包まれて、北岳バットレスが見えた。迫る岩壁の巨大さは、今まで見た中でもトップクラスではないだろうか。初めて涸沢へ行く途中に見た雨の中の岩壁を思い出していた。不思議と頑張ろうという気持ちになれてよかった。雨がひどすぎて写真を撮れなかったので、あの威容は頭の中にしかない。

 

ある程度登り切ると雨が弱まり、北岳山頂や稜線が見えた。ここで行動食を食べ一呼吸つく。結局昼飯も食わずに乗り切ったので本当に頑張った。

そこからは1時間半くらい、雨の中稜線を歩いてなんとか15時に北岳山荘へ到着した。この頃にはパンツまでびしょ濡れ。靴は奇跡的に大丈夫だった。

 

テント泊の予定だったが、何もかも乾かないし夜冷えるリスクがあったので急遽小屋泊へ切り替えた。キャンセルもあったのだろうか、泊まることができて一安心した。

小屋泊は結構久しぶり。服を乾かしラーメンを食べ昼寝をして過ごす。毛布が二枚あってよかった。パーテーションにストックを渡して物干しにしている人がいたので、真似してあらゆるモノを乾かしていた。尚、乾燥室に入れていたものたちは大して乾かなかった。

 

6時すぎにパスタを作って食べた。北岳山荘の自炊室はごく限られた土間のようなスペースであり、順番待ち必須かと思ったが意外と夜、朝と座ることができて助かった。2人で作ると効率が良いのでありがたい。

 

小屋は水を引いているらしく使い放題、トイレは水洗便所で非常に清潔だった。北岳肩の小屋は水源がないので、この差は大きい。総じて快適な小屋だった。何より北岳の真下。間ノ岳へ往復3時間弱かつ荷物デポできるこの立地は素晴らしい。泊まってよかった。

 

3.8/18 間ノ岳北岳→下山

朝3時に起床。外に出ると満天の星空!昨日ひどい目にあったかいがあった。夜通し干していたズボンとレインウェアは湿りきっていたが、着干しだと言い聞かせて着用した。

ファイントラックの長袖は濡れっ放しのため諦めた。コイツ暑いし乾かんし良くない服なのでは?と最近感じる。レイヤリングシステムへの信用なくなったな。長袖速乾ウェアでいいやつあったら買います。

その間、夜の撮影にトライした。思うようにはいかなかったのでリトライしたい。

 

色々と準備をして4:50出発。歩くうちに日の出し、どんどん北岳が赤に染まってきた。

この日は雲海、富士山、後ろに北岳前には間ノ岳と素晴らしい景色だった。荷物はデポして身体は軽い。実は新しいカメラのデビュー戦だったがやっと活躍の時が来た。

 

間ノ岳への道はそんな危険な場所もなく歩きやすかった。中白根山などちょいちょいピークをこえて、6時半位に間ノ岳に着いた。

正面には果てしなく続く南アの山々が見えた。ここまで来ないと、間ノ岳に隠れてこの景色は見えないのである。

農鳥岳〜赤石三山以南は未踏の地だ。以前峠から山並みを見たことはあったが、たおやかな稜線を上から眺めるのは全く様子が違う。これを伝って歩けるんだというロマンとスケールのでかさを感じた。

 

反対には遮るもののない一面の雲海と富士山が見えた。絵になる景色。

間ノ岳山頂はだだっ広く、楽しく過ごせた。以前この稜線で落雷があり若者が死んだニュースを見たが、そんなことは微塵も感じさせない穏やかさだった。

https://hra-lifestyle.com/2019/08/%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E3%80%8C%E5%8C%97%E5%B2%B3%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%81%A6%E8%90%BD%E9%9B%B7%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AB%E9%81%AD%E9%81%87%E3%80%82%E5%91%BD%E3%81%AE%E3%81%82/

なんと第1発見者の記事が出てきた。事故のあった中白根山の辺りは普通の道だった。悪天候でも突っ切れるだろう。ただこのリスクは常について回る。忘れてはいけない。

 

しばらく過ごして北岳山荘へ戻る。こちらから見る北岳は非常に格好良い。

小屋に戻ってデポしていた荷物を整理していると、ヘリが来るということで隅に追いやられた。大天荘に泊まったときヘリの威力を思い知らされたので、そそくさと引き下がった。妻はこのせいでしばらく小屋に近付けなかったようだ。

 

再度リュックを背負い直す。やはり重い。これを担いで8時半に出発。帰りは北岳→肩の小屋→草すべり経由で下山した。間ノ岳北岳山荘にサヨナラバイバイ

北岳山頂に近づくほどに雲が上がってきた。北岳山頂と前にドンといる仙丈ヶ岳以外は、概ね雲に埋まっていたように思う。さっきまでいた間ノ岳も雲に覆われていった。これはこれでいい景色だ。

この登りは妻に大変堪えたようだった。初日から予想外の靴擦れと豪雨にシバかれながら、結果使いもしなかったテント泊装備を背負って登るのはそりゃキツイ…と思いながら一緒に登った。

間ノ岳は軽快だったから、荷物重量の影響の大きさを感じた。軽いに越したことはない。

 

1時間半位して北岳山頂に到着。日本で二番目に高い場所にきたのか…と感無量だった。

山頂は結構広く、草も生えており虫が結構居たのが印象的だった。北ア、中央アのデカい山は岩しかない(主観)から、南アらしさを感じた。ドンとでかい山が各々そびえ立っているように感じるのは、合間にハードな下りと緑があることが大きいだろう。

 

そして引き続き富士山が大きかった。仙丈ヶ岳から見るとちょうど北岳があって富士山がオマケ位に見えたので、印象大きく変わった。日本で一番でかい山がこんな形なのは不思議と嬉しくなる。国の誇りがあるとしたらここかなと思う。

 

北岳肩の小屋でも休憩した。小屋のロゴがいい感じだったのでTシャツを買った。

 

このあたりは仙丈ヶ岳がよく見える。雲に隠れがちだったが甲斐駒ヶ岳も見えて気分が良かった。

草すべりはそこそこ急だったが、総じて八本歯のコル経由の道のほうが急で荒れててしんどかったと感じる。草すべりを歩かずやや緩やかに登れる道もあるので、登る人にはどっちにしても肩の小屋経由の道をおすすめしたい。

 

白根御池小屋についたのは13時前。帰りのバスは14時か16時40分だったので、ここで14時のバスを諦め長めの休憩を取った。

 

昼飯は何故か売ってた台湾スイーツ豆花を食べた。巨峰とレモンとはちみつ味、美味しかった!

段々曇ってきたが、ここでぼーっとできてよかった。名残惜しさもありつつ、帰りのバスには意地でも座るぞと覚悟を決めて13時40分に下山開始。

下りはそこそこ急、よく登ってきたなと思う。人はたくさんいたので安心感があった。なんならこの時間から登ってくる人もいた。白根御池小屋に泊まるんだろうか?意外と遅出である。

 

15時20分くらいに広河原へ到着した。お疲れ様でした。

バス並んでるかと思ったが全然並んでなかった。なんなら2両できたから、絶対みんな座れる体制だった。もっとゆっくりできたなーと思ったが、到着直後に雨が降ってきたので早めに降りて助かった。

バスが来るまでは外のベンチで片付け、ストック洗い、新しくなった広河原山荘物色などしていたら16:30くらいになっていた。

 

帰りはバスで甲府まで一直線。山道は大変険しく、改めてバスに感謝した。

甲府駅ほうとうを食べるつもりだったが、甲府市街混雑のため到着が遅れタイムオーバー。急いで吉野家で飯を食べ、お土産を買って帰りはあずさで塩尻→名古屋と特急で帰った。

あずさが遅延して塩尻への乗り換えがギリギリになった。JR許すまじ。そして最後の特急しなのは相変わらずひどい。今日は暑いし。本当に嫌い。

11時すぎ、帰宅してやっと風呂に入れて一息ついた。

 

翌朝、写真を現像するため色々試行錯誤していた。

ソニーの無料画像編集アプリはまあまあよいが細かい加工ができない点が非常に不満。まあ仕方ないが。軽い割に総じて写真はよく撮れており、α6400買ってよかったなと思った。

 

4.所感

 南アルプス仙丈ヶ岳鳳凰三山と登ったが、主脈の白峰三山に登るのはこれが初めて。ようやく南アの核心に踏み込めたと感じる。

道は険しい箇所も多く、何より登りは1,750mと日当たり獲得標高(+)としては過去最高だった。そんな山でも何だかんだ歩き通した妻に驚きと感謝しかない。

間ノ岳から初めて見る南アの深淵部は、非常にスケールが大きく胸が踊った。巨大な山をよく見ると尾根が繋いでいる。次はこれを歩いてみたいなと思って下山した。

日本で二番目に高い場所にこれたという気持ちも新鮮だった。富士山も登ったら1〜3番目制覇となるので、また来年チャレンジしてみたい。

あと前のオリンパスペンがいよいよ壊れたので新たに買ったソニーα6400。前のより軽くて性能高いから言うことない。でもレンズ追加しないと撮れないものもあるから迷うな。写真好きな人に勉強させてもらおう。

2023/5/1~2 鳳凰三山

 現在5月7日、ゴールデンウィーク最終日。何歳になってもこの憂鬱感からは逃れられない。
今年は東京(ライブ)→山梨(山)→名古屋→福井(山)と詰め込みスケジュールで楽しかった。
特に前半戦の鳳凰三山はとても良い登山になった。久々のソロ山行だったので記録する。


1.4/29-30 東京
 4/29は大塚にて松岡ななせのライブに参加。
2月アイカツミュージックフェスタFINAL後に熱に浮かされて予約したものだった。
ソロライブでのななせは、アイカツのステージのオラオラ感が減って真摯さが割増された印象で(いい意味で)ギャップがあった。
あと正統派アニソンというか、泣きゲーっぽい曲好きなんだなと思った。
DNAに刻み付けられた感じの歌がすごく良くて楽しいライブだった。
一緒に行ったゆーさんがジャンケン大会で鬼の勝率をたたき出していて笑った。
夜にジンギスカンラムチョップを食べて大変美味しかったが衣類がめっちゃ臭くなり後悔した。


 4/30は昼に大学からの友人と中本に行って飲んで、終わり次第山梨の韮崎へ移動した。
この日から登り始めることも考えたが、天候悪との予報で順延したのだった。ただ現地に行ってみると普通に晴れてたな。
韮崎駅近くの謎の旅館(民宿?)に泊まる。客は自分だけ。中はきれいで値段は安く良かった。
近くに大きなショッピングモールもあったので、山の買い出しをしてこの日は早々に就寝した。


因みに、今回の鳳凰三山
 ①東京でのライブが終わってから行ける
 ②チェンスパで行ける(冬靴、冬装備はライブ行くのに邪魔のため)
 ③天気見て動ける、予約が要らない
の全てを満たす素晴らしい山ということで決めた。
改めて読み返した「山を渡る」の鳳凰三山回はとても良かったし、計画した時からワクワクしていたのだった。
靴は卸し立てのサロモンX ULTRA 4 MIDで臨んだ。とても軽く動きやすいミドルカット。
街でも山でも気軽に履ける快適さは素晴らしい。ソールは相当柔らかいので、岩稜の山行くときはやっぱ冬靴かな、とも思った。


2.5/1 御座石鉱泉鳳凰小屋
 今回の行程はシンプルで、
 1日目:御座石鉱泉→燕頭山→鳳凰小屋(テント泊)
 2日目:鳳凰小屋(テントにデポ)→地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師岳を回って下山の計画。


 7:10韮崎駅発のバスで御座石鉱泉へ移動する。途中の道は中々オフロードでよくもバスで行けるな、、と感心していたら、着いた先の駐車場に沢山車が停まっていて驚いた。
8時に登り始め、御座石鉱泉(古いホテル)の裏手を進む。初っ端から傾斜が割とあり、ストックを持ってき忘れたことをひどく後悔する。ふくらはぎにかかる負荷が大きく、こむら返りを起こしかねなかったので水と塩分を気持ち多めに摂って登った。
同じペースで登るおじさんとすれ違い様に話すと、ここから燕頭山(つばくろやま)までは急坂のようだ。

今回は妻と位置情報共有するため、試しにYAMAP(有料プラン)で記録していた。
改めて見ると、最初1,000m位の登りが大変なことがわかる。頑張った。道中は思い返しても無心だった。

岡本太郎の犬の花壇のような木


燕頭山頂上前後から、なだらかで広い山頂が広がるいい森になってきた。

テンションが上がり、楽しい山歩き!も束の間、道に段々雪が出始めてきた。
結局後半は、雪と氷と岩まじりの登山道だった。チェーンスパイクが最適な状況だったので、つけっぱなしで進む。
この辺りは序盤の疲れや歩きづらさも相まって、傾斜のわりにペースが出なかった。
更に時折危ないトラバースも数か所あり、悪態をつきながら注意して歩いた。

本当に危ない箇所は写真撮れてなかったな。誰かが落としたストックがあったが、これは取れないなと思った。

道中に見上げると観音ヶ岳。立派!


 12時過ぎ、鳳凰小屋へ到着。横で水がドバドバ流れていて嬉しくなった。
受付してると小屋のお兄さんが「それ、雲ノ平ですか?」「ウェア、ミレーですよね?」と話しかけていた。
見ると同じ雲ノ平山荘手ぬぐいを同じ巻き方していて笑った。ルートについても色々教えてくれた。
観音ヶ岳の巻道がヒドいことを聞けたのは特に良かった。

我が家を設営。

我が家からの景色
この日は気温がちょうどよく、入口を開けて酒を飲んで飯を食べ昼寝をしていた。


 3時くらいになり、ちょっと夕日っぽい景色を見ようと思い地蔵岳へ向かう。
しばらく踏み抜きそうな雪を上ると、「賽の河原」エリアにたどり着く。

お分かりいただけただろうか?砂の急斜面である。
小屋のお兄さんは「超下りやすいです!」と言っていたエリア。裏を返すと、めちゃくちゃ登り辛い!
3歩進むと2歩沈み込んでいく。一行に足が進まない。
賽の河原って、三途の川の畔で死んだ子供が頑張って積んだ石積みを獄卒が容赦なくぶっ壊す場所だったな。
行けども進まぬこの徒労感、賽の河原ってそういうコト...!?など考えながらぜえぜえ登った。

オベリスクが近づいてきて面白い。振り向くと甲府盆地が見下ろせた。景色だけが救いだった。

やっとのことで辿り着くとお地蔵さんがお出迎えしてくれた。賽の河原にお地蔵さん、何か子供とゆかりがあるのだろうか。

とりあえずオベリスクに接近!漫画の山を渡るを思い出すな~。
近づくと全然道がなく上り詰められなさそうだったので適当な場所で引き返した。

富士山がお目見え。キレイだな!

賽の河原を登ったあたりはイマイチ景観がない。横にある赤抜沢ノ頭まで登ってみると、一気に景色が開けた。

白峰三山がめちゃくちゃ近い 感動した。
明日向かう観音ヶ岳方面からは、続々と人がやってきた。夜叉神峠から入ったのか、ドンドコ沢から入ったのか。

振り返るとオベリスクが非常にカッコいい。瑞牆山の背中を凝縮したような威容だ。
 そのまま30分位ぼーっとしているといよいよ自分だけになった。風が強い以外は最高だった。
夕焼けまで粘りたい気持ちも若干あったが、流石に風が辛くなってきたため撤退した。
下りの賽の河原はもふもふの雪を下っているような感覚で快適だった。ログを見ると20分でテント場に戻っていた。
楽しかったが、明日これを登り返すのか...という気持ちを殺して晩飯を食べた。

山コーヒー


 夜は星でも見るかと思ってゴロゴロしていたら、夜7時くらいにパラパラとテントを叩く音がし始めた。
見ると雪が降っている!テント内も一気に寒くなってきたため、初日はさっさと就寝した。
夜は結局浅い眠りで終わった。夜中に見た星が本当に美しく良かった。


3.鳳凰小屋→鳳凰三山周遊→御座石鉱泉
 朝3時に起床し、朝食を食べ暗い中地蔵岳へ向かった。
ヘッドライトが暗くて萎えた。というのも、前日気付いたらザックの中で勝手に点灯していたのだった。
登山を始めた6年前に購入したスポーツデポで最安のヘッドライトだったが、この時コイツを捨てて買い換えることを決意した。
 足元をテント用ライト(スノピのたねほおずき)で照らしながら、昨日歩いた雪道を歩いた。昨晩降った雪と冷え込みで雪がカチカチに凍っていて歩きやすく助かった。
賽の河原に到着するとヘッドライトを片付け、辛く険しい道を登る。雪と冷え込みで若干、若干足場が固まっていてよかった。
振り返るとそこには甲府盆地

道中の巨石にカメラを置いて固定して撮影した。角度は別手段で直す。
これを見るために、こんな時間にわざわざ登ってきた。夜明け前の時間が一番好き。山に泊まる喜びがここに詰まってる。


頑張って登り切り、赤抜沢ノ頭あたりで日の出を迎えた。

振り返ると白峰三山のモルゲンロートが広がっていて嬉しくなった。

日の出と白峰三山に挟まれた稜線を歩いていく。昨日降った雪の上に踏み跡はまだなく、ポツポツと獣の足跡だけが続いていた。
オコジョかな?と思いながら道を進む。この獣のルートファインディング能力はかなり高くて、行く道には必ずコイツの足跡があって嬉しくなった。

白に日の出の赤が映えて楽しい。

これから行く道もこの時間が一番カッコよかった。


観音ヶ岳へ向かう途中で段々人とすれ違うようになった。みんな南御室小屋辺りに泊まっていたんだろうか?
岩の道も多いが基本チェンスパ着けたままで行動した。

観音ヶ岳山頂へ到着すると、更に景色が開けて富士山が浮かび上がってきた。以降は富士山めがけて進んでいく。

薬師岳の先に浮かぶ富士山。壮大だった。
観音ヶ岳から薬師岳は割とすぐだった気がする。


薬師岳山頂は開けていた。風がバカ強い!
一通り景色を眺めてから来た道を戻っていく。
これまで来た道を振り返るのは得も言われぬ気持ちになる。

ずっと景色が良くて心底いい山だなと思いながら歩くことができた。

遠くに北アルプスが浮かんでいるのもポイント高い。


 ざざっと来た道を戻り、8時過ぎにテント場に戻った。到着すると山小屋の人が外でご飯を食べていた。お疲れ様です。
休憩して、荷物を片付けテントを干す。まだ雪が積もっていたが日差しが気持ちよく、きれいに乾いてくれた。
食べ物が行動食のみになってしまったため、鳳凰小屋で買ったカップ麺を食べた。ついでにオベリスク手ぬぐいも購入。水を補給し9時半に下山開始。
 帰りもキレイに雲が取れていて、行きでは見えなかった八ヶ岳や下界を見張らせて気分が良かった。クソみたいなトラバースはやっぱりクソだったので悪態を付きながら下った。
 燕頭山には10時半過ぎに到着した。ここで帰りのバスをおさらいする。12時半発のバスがあるけど、コースタイム的には間に合わなかったので15時過ぎ発のバスに乗るつもりでゆっくり下った。
 しかし燕頭山からの下りで膝が痛くなってきた。この痛みは鳥海山以来だな。ミスった。
ふくらはぎや前腿の筋肉が全然機能していない感じを受けた。コイツらが疲れたから、膝に衝撃がいくようになってしまったのだろうか。ストックを忘れたことを心底悔やんだ。
ただ歩き進める、意外と12時半に間に合いそうな中途半端な時間になったため、(膝を)諦めて一気に下ることにした。

 奮闘の結果、12時10分位に御座石鉱泉に到着。

ヤマップめっちゃ赤くて笑った。

 御座石鉱泉のおばあちゃんからバス券を購入して12時半発のバスに乗った。

15時過ぎのバスに乗ることになったらここで風呂に入ろうと思っていたが、帰って調べると信じられないほど評判が悪く、そもそもコロナで日帰り入浴やってないというコメントもあり、早く降りてホント良かったと胸をなでおろした。


 帰りは韮崎駅小淵沢塩尻(ここまで鈍行)→千種(特急しなの)と乗り継いで帰宅した。
終わってみると2日で累計高度±2,825mというハード山行。にもかかわらず下山後まともな飯にありつけず大変だった。
小淵沢で名物といわれた駅弁を特急しなので食べることができて一命を取り留めた。2重でモリモリ。美味しかったし助かった。


 翌日は朝から妻と福井旅行・荒島岳登山が控えていたため、帰ってすぐ洗濯して荷造りをするという詰め込みプランになった。我ながら頑張った。
鳳凰三山のダメージはすさまじく、車を降りるだけで足がプルプルするほどの筋肉痛に苛まれたが、中一日で荒島岳に登ることが出来たので人間なんとかなるもんだと我ながら感心した。
尚、福井では妻の親戚に1万円の和牛ステーキ300gをごちそうになるという一生忘れられないイベントを経験した。お陰で筋肉痛も治った。あんな美味しいステーキは初めてだった。分厚いのに溶ける肉、忘れられない。ありがとうございました。


4.振り返り
詰め込み東京→鳳凰三山は大満足に終わったが、反省もそこそこあった。
①食料
 ピッタリ、むしろ1食足りなかった。
 今回はアルファ米×2、カレー、パスタ200g、パスタソース×1、ツナ、焼き鳥缶詰を持参。正直鳳凰小屋で軽食くらい食べれるもんと思っていたが、GW中は軽食提供しておらず1日目昼にアルファ米とカレーを使うことになった。
 最終日にカップ麵を食べられたので事なきを得たが、正直ギリギリだった。
 行動食・お菓子も割と多めに持って行ったが、主食相当の溜まる食べものが少なく物足りなかった。ポリッピーは量十分だが飽きてしまった。ピッタリなのは良かったものの、不足する恐怖の方が大きかった。


②ストック忘れ
 これがあったらこむら返りの心配や下りの膝痛も軽減されていただろう。重量ある時はあるべきだなと痛感した。


③ヘッドライト
 帰りの電車で雨蓋を開くとまた勝手に点灯していた。帰ってすぐ捨てて新しいヘッドライト(ブラックダイヤモンドのUSB給電式!)を買いました。俺はコイツと生きていきます。6年間感謝しているが1回も明るいと思ったことはなかったな。劔岳で銀ちゃんのヘッドライトが明るすぎて感動したが、やっとその域に至ることが出来た。


④カメラの充電
 充電し切れていなくて2日目には電池切れ寸前だった。要所だけ撮るようにしたお陰で何とか最後まで持ったが、もったいなかった。


 鳳凰三山は今年は恐らく雪が少なく、チェンスパで丁度歩ける良い山になっていた。
小屋のお兄さんが「(地蔵岳辺りは)何回行っても最高ですから」と言っていたのが印象深い。巨大な南アの壁を真横に、奇岩と空中散歩を楽しめる良い山だった。体力勝負の印象を受けたので、普通に行くなら夜叉神峠発をお勧めします。


以上

アイカツミュージックフェスタFINALにいってきました

2023年2月18日、19日に、アイカツ10thイヤーの集大成であるアイカツミュージックフェスタFINAL前夜祭&FINALに行った。

これは1つのコンテンツの葬式だ、これでアイカツの現場に行くことも無くなるのか...

そんな期待半分悲しみ半分の気持ちでライブ当日を迎えた。

 

しかしライブを終えた今(2月23日)、心は晴れ渡っていてみんなの感想を見ながら暖かい余韻を感じている。

とてもいいライブだった。この気持ちを残したいので記録する。

 

ぜーーんぶ良かったのだが、特に思った「アイカツスターズの皆さんが好き」と「STARRY PLANET☆の良さ」中心に残す。

 

1.アイカツスターズの皆さんが好き

 思えば、一番接する機会が多かったのがアイカツスターズだ。

 2015年のLovely Party!@中野サンプラザに始まり...

アイカツ始める春がきた!でイオンタウンだかでななせとかなのデビューを見て

・2016アイカツミュージックフェスタ3Day

・せなりえデビューのイオンタウン

・2016札幌の謎のライブ

・2017アイカツミュージックフェスタ横浜

・2018アイカツスターズツアー(大阪、福岡以外?)

・2018アイカツ武道館

・2018アイカツ5thフェス

・2020ユニパレ

・順番覚えてないけど、高円寺の謎のライブ、テヅカツ(富田さんと前田さんトーク)富士急ハイランドトークバンナムフェス、おかな単独、ラジカツスターズetc.

 

並べててビビっている。めちゃくちゃ行ってるわ。

しかしユニパレ大阪中止以降、この10周年記念ツアーまでイベントが無く、正直熱が一度冷めてしまっていた。

でも2022/10の1st monthで曲を聴いてアツくなれた。みんな大好きPoppin' Bubblesで身体が動く。

以降もスタートライン、STARDOM!などフリが体に染み付いてる瞬間があった。

同時に場所ごとの思い出やライブの記憶がじわじわ染み出してくる。

2015年以降、最もライブに打ち込んだのは間違いなくアイカツでありアイカツスターズちゃん達だった。今回のライブで改めて思い出すことができた。

 

そのままの勢いでFINAL前夜祭を迎えた。

前夜祭で一番感極まったのは、2曲目のスタートライン!

これまでアイカツスターズちゃんが全員揃って、しかもるかがセンターの回は果たしてあっただろうか。(少なくとも自分は、初めての気持ちで見てた)

 

直前の回はせながコロナで休み、今回もりんちゃんとエイミーが不在となってしまった現場で、全員が揃ってここまで来られたことがすごく嬉しくて。

俺やっぱアイカツの曲を歌って踊るアイカツスターズの皆さんが好きだなと心の底から思えた瞬間だった。

だからこそ、曲終盤での音響不調と、不安に顔を見合わせたりえ達スターズの表情に驚いた。

その直後のダイヤモンドハッピーのトラブルにはもっと驚いた。

恐らく出演される皆さんも、曲が止まったら…みたいな不安を感じてしまったのではないか。

美談で流していいトラブルじゃないでしょ、と正直まだ思っている…けれど、結果的に「ピンチだって負けない!」を体現するライブを見ることができてすごく良かった。

 

そんな気持ちに完全に入り込めた曲は「ロンリー・グラヴィティ」だった。

この曲、めっちゃ好きなんですよね。クサいじゃないですか。イントロとか。一昔前のロボットアニメを彷彿とさせる…かっこいいアニソン/アイドルソング

そこにストーリーがしっかりした歌詞が乗っかってきて、映像はお祭りアニメオオゾラッコーンで、劇中劇にこの本気の曲を合わせる良さがあった。

 

それがライブだと一段レベルアップする。

るかとななせの掛け合い、静と動のダンス、要所に現れるキャッチーな振り付け、間奏のななせ回し蹴りなど、見所多くて全部好き。

これを現場で浴びる度、ライブの一体感を感じて嬉しくなっていた。

今回のFINALでも聞きたいけど、入れる余地がないよなと期待していなかった最中、後半戦一発目に打ち込まれてきた。その驚きと感動は細かいことが全部どうでもよくなるパワーを持っていた。

 

アイカツのライブの肝は「期待の裏切り」だと思う。

予想外の曲、歌唱担当組み合わせ、衣装合わせ…

膨大な組み合わせから、今一番会場が盛り上がる曲を打ち込んでくるのはひとえにうっすんの手腕のなせる技だ。

FINALは特にこれが詰まっていた。

期待を裏切り期待以上をライブの場で見せられた時が一番楽しい。

そしてロンリーグラヴィティで、今までのライブを思い出して一気に熱くなった。

ななせの髪色が今までで一番凛ちゃんっぽくていいなとか、右肩のパーツがめくれ上がるの結局直らないんやなとか、今回は回し蹴りなくておもろいなとか。ななせ推しのせいでもあるかもしれん。

お陰で後半戦を本気で楽しめた。

 

この裏切りと、アイカツスターズと、ななせの結果もう一度急加熱させられたのが「きらめきメッセンジャー」だった。

これは完全に予想外。前夜祭でダンディバはLOVEGAMEをやっており、1,2日目で共通する曲もあった中で「これはLOVEGAMEやな」と油断させた直後のきらめきメッセンジャー…!!

走馬灯のように駆け巡ったのは、パシフィコ横浜アイカツミュージックフェスタ2017だった。

みくる・スミレちゃんを担当していたもなさんがアイカツを離れ、空席となったスミレちゃんの歌唱をりえが引き継いだライブで披露した、スミレちゃんと凛の曲。あの光景は感動的だった。

きらめきメッセンジャーは、ダンディバの二人のSHINING LINE*だ。バトンを受け取り、繋ぎ、今度は私が手渡していこう…歌唱担当というだけでなく、氷上スミレを繋ぎ続ける事を堂々と表明した大切な曲と思っていた。

それをこのFINALの場で、歌詞を全部映して、ダンディバの二人で初披露したという文脈だけでも大変なことなのに、ステージのななせとりえが完璧で本当に…本当によかった…。

 

氷上スミレを引き継ぐことの重さをりえが折に触れて語っていたと思っている。そのプレッシャーを跳ね除け、TRAVEL RIBBONという新曲を出し、りえの氷上スミレを作り上げた集大成とも思った。感謝しかない。

 

ロンリーグラヴィティは「さようならじゃなくて、きっとまた明日だ」と語りかけ、きらめきメッセンジャーは「君がくれた聖なる光を、今度は私が手渡そう」と歌ってくれた。

 

このライブはアイカツのさよならではなく、新しい始まりで、バトンを次に繋げていくんだ。

アイカツミュージックフェスタ全体に共通するメッセージだったが、それを特に感じることが出来たのはアイカツスターズのお陰だった。

FINALのMY STARWAYの前に挿し込まれたのは、「We are STARS!!!!!」。さよならはいらない、ずっとずっとアイカツアイカツスターズが好きだ。ありがとうございました。

 

2.STARRY PLANET☆の良さ

 今、バトンを受け継いだのはアイカツプラネット歌唱ユニットのSTARRY PLANET☆だ。

3rd monthを映像で見た限りだったので、生のライブを見たのはこれが初めてだったが、すごく素敵だった。

 

大変申し訳無い事にアイカツプラネット放送中はアイカツ熱が冷めていて、全く追えていなかった。

劇場版アイカツ10thストーリー未来へのSTARWAYが想像を越える素晴らしい映画で、4th monthも最高で、このままではいかんと思いDMM TVでアイカツプラネットを視聴し始めたのだが、こちらめっちゃ良くて1月末には見終わってしまった。

実写×VR世界をフルに活かして、舞桜/ハナの成長を始め「なりたい私になる」ことに向き合った、勇気をくれる作品だった。

特に響子先輩/ビートは、8話から最後のバトルにかけて、正々堂々自分が誇れる自分でありたいとアイカツを続ける様がとてもカッコよく、一番好きなキャラとなった。

楽曲は総じて良いが、結局エンディングのキラリ☆パーティ♪タイムが楽しくて一番好きになるという稀有な作品でもあった。

 

そんなSTARRY PLANET☆、コロナ禍の影響をモロに受けたせいで、ライブはおろか子供と触れ合うようなイベントもほとんどないまま24話が終わったのではないかと思う。Youtubeはとても気合入っていたけどね。

結果、まともに見るのは今回が初めて。

1月末に後輩(ネビル)に3rd monthの様子を見せてもらって予習できた。舞桜を演じる伊達ちゃんが頭抜けて歌が上手いな〜、と響子先輩(長尾寧音さん)の髪型が違う…!と若干ショックを受けたように思う。

ライブで良かったのはまたまたまたまたまた明日かなと。すごいかわいい。等身大の歌で好き。本編での出番も好きだった。(最初に聞いたのが野郎のカラオケだったので無事上書きできてよかった)。

そんな程度の認識で臨んだ、ミュージックフェスタFINAL前夜祭。

なんと一曲目からSTARRY PLANET☆のHAPPY∞アイカツ!びっくりした。声の出し方を忘れていて中途半端な状態で始まってしまった。

ステージで見るSTARRY PLANET☆さんは、みんなとてもかわいい ステージだと伊達ちゃんが光るな〜と思ってみていたが、同じくらい長尾寧音さん/ビートと瑞季さん/キューピットに目が行くようになった。かわいい…。

そこからもSTARRY PLANET☆の出番は想像より多かった気がする。

レディ・レディ・レディ辺りから、明確に見方が変わってきたと思う。昔のアイドル曲オマージュだな、という程度の認識だったが、ステージで見るとめっちゃかわいい。間奏の踊りとか、セッションという感じでよい。

そこからステージ全部終わって、最後に配信用カメラが出演者をザーッと映したとき、気づいた。

長尾寧音さんのお腹、めっちゃキレイじゃない?

他の方もへそ出し衣装あったが、長尾寧音さんはお腹のラインが素晴らしくキレイでビックリした。最後まで気付かなかったのが悔やまれた。翌日はちゃんと見ようと誓った。

 

FINALもなんと一曲目はSTARRY PLANET☆。フレンズに変えてくるかなーと思ったが。

今回はだいぶ声が出るようになってたので全力で応援できた。

見れば見るほど、STARRY PLANET☆の皆さんはキラキラしていて素敵だなと思えていった。

特にMagical Doorはアイカツメタル曲の系譜に列するつよつよ楽曲と分かって良かった。会場の音響最強で迫力あった。

 

そしてアンコール。正直、今日も氷の森か、辛すぎるから聴きたくないな…と思っていた。

しかし始まったのは出演者全員でのキラリ☆パーティ♪タイム!

めちゃくちゃ嬉しかった。全力で応援できた。お陰ですごく楽しかった。

そして同時に、この曲がここで披露された意味を考えていた。

後でうっすんが、HAPPY∞アイカツは本当にいい曲だからいっぱい入れた(意訳)と言ってたのを見て、制作サイドもプラネットの出番が少なかったことをとても悔やんでいたのではないか、と感じた。

こんなに声出しやライブで映える曲があるのに、露出が少ないあまり魅力を伝え切れていなかったのでは…と。

二日目のライブを通じてSTARRY PLANET☆が好きになった。

そしてアンコール一曲目にプラネットED(しかも最高に楽しい曲)を置くことで、アイカツの中で最新タイトルであるアイカツプラネットの重要さを伝えたいという作り手の心意気も感じられた。

いま心が晴れやかなのは、アイカツプラネットを通じてアイカツの未来が続く希望を見ることができたからだ。

だってSTARRY PLANE☆のステージ、もっと見たい!と思えたから。

まだまだやってない曲がある。出てないキャストもいる。何より出演者の皆さんは歌もダンスもまだまだイケる余地がある(アイカツスターズは、現場で成長してきたユニットだと思うから)。

そして長尾寧音さんのお腹が美しい…もとい大人になった響子先輩を見ているようで最後にはすごくしっくりくるようになっていたから。

作品と一緒に成長していくアイカツ!を、これからももっと見たいしそのために応援する。

 

今回のアイカツミュージックフェスタは、今まで見たライブの中でも最強だった。

5ヶ月間もライブの機会をくれてありがとう。最高の劇場版と最強の楽曲MY STARWAYを生み出してくれてありがとう。そしてこんなにも楽しい時間をくれてありがとう。これからも応援しています。

2022/12/30-31 八ヶ岳

あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。

2022年も色んな山に行った。誰かと一緒に行くことで感じるものが沢山あると思った一年だった。

今年最後は冬の八ヶ岳。昨年末のリベンジ戦を記録する。今回のルートはかなり行きやすかったのでおススメだ。

 

1.12/29 前乗り

 冬季連休初日、いつも行く先輩と合流し茅野まで向かった。道は空いておりよかった。道中はいつも「佐倉としたい大西」を聴いている。めっちゃ面白いのだがいつも内容を覚えていない。あと金属バットとダイアンのラジオを聴いたな。

 茅野でおいしいピザを食べて、いつも立ち寄るツルヤへ行き必要なものやお土産を買う。ツルヤは本当に家の近くに欲しい。プライベートブランドがどれも素晴らしい。特にドライフルーツは絶品。

 ここで銀ちゃんと合流し、この日は先輩がいつも行っているペンションに泊まった。去年撤退した後に急遽泊めてもらったが、今年は前乗りでお世話になることにしたのだった。今年は晩御飯、朝ごはんも頂けていい時間になった。

 

2.12/30 初日

ここで去年の山行を振り返る。

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(計画)唐沢鉱泉→黒百合ヒュッテ→天狗岳根石岳山荘のピストン一泊二日

    余裕があれば硫黄岳へ行く予定だったが、初日が大荒れで黒百合ヒュッテまで行ったところで撤退したのだった。

今年は以下のコースを選んだ。

(計画)桜平分岐→夏沢鉱泉→オーレン小屋→根石岳山荘泊+天狗岳

    翌日は硫黄岳を通って桜平まで戻る。

去年根石岳山荘をキャンセルした際、小屋の方が丁寧にこのルートを教えてくれたのだった。樹林帯メインで天候が荒れても登りやすいそうだ。

先に所感だけ言うと、

桜平→根石岳山荘:よく踏み固められている樹林帯を通る。チェーンスパイクでも十分足りるくらい。根石岳山荘周辺のみ暴風に注意。

根石岳山荘⇔天狗岳:風が強く道が急&細い箇所有。荒天時は危険と思われる。ストックは邪魔かも。

根石岳山荘→硫黄岳:途中まで樹林帯だが、夏沢峠→硫黄岳の間から吹き曝しの坂になる。大変。

硫黄岳→赤岩の頭→オーレン小屋:赤岩の頭までは坂だが気持ちのいい道が続く。オーレン小屋までの道は、整備が入らないため本当は通ってはいけないようだ。12月末はまだ道が整っており問題なく歩けたが、ドカッと雪が降ると通れなくなるのかも。要注意。

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銀ちゃんがコンディション悪化のため離脱となり、先輩と2人で出発。

根石岳山荘・夏沢鉱泉に泊まる人は、電話予約することで茅野駅or桜平分岐から桜平ゲートまで車で送迎してくれるということで、9:40にチェーンもりもりのハイエースで出発。

普通の車では到底入れない雪道で、送迎してくれることに心底感謝した。

茅野駅発着にすればもはや車いらないし。これだけで雪山興味ある人にお勧めできる。

桜平ゲートからは夏沢鉱泉まで30分ほど歩く。車は下車しなければいけないが、荷物は持って行ってくれる。快適だが道がやや坂多く疲れた。

 

夏沢鉱泉で装備を整え登山開始。雪に覆われた木々の間をのそのそ歩いていく。

そんなに急ではないが割と疲れた。

道はしっかり踏み固められており歩きやすい。50分位でオーレン小屋についた。晴れている~。

小休止を入れて更に50分程度歩くと、箕冠山に到着。

ここまで樹林帯で、少し下ると景色が開けた。

根石岳が見えた!ガスっている!!

出た途端強い風に曝される。左手にある根石岳山荘へ急いで逃げ込んだ。

山荘の環境は非常によく、外は極寒なのに大変暖かかった。

こんにちは~~~

12時過ぎ着だったので取り急ぎカレー。色んなものが入っており不思議な味だった。

布団で一旦休憩する。ナルゲンが不思議な凍り方をしていた。お湯の水筒はあるが...行動用のボトルが必要かな。

2時前に天狗岳に向けて出発。根石岳からすでに風が強い。

今回は以下の服装で臨んだが、ちょうどよかったのでまとめる。

・頭:ニット帽、ネックウォーマー、バラクラバ(某所で半額だったファイントラックのもの。必須アイテム。これがなかったら乗り切れなかった。)

・ベース:ファイントラックの半袖網々+長袖メリノウール

・中間:アークテリクスのプロトン

プロトン LT フーディ メンズ – アークテリクス公式オンラインストア (arcteryx.jp)

・アウター:マウンテンハードウェアの一応雪山用のシェル(ソフト目)

脱いだ後、インナーは乾いていてアウターに汗が抜けていた。初めてレイヤリングが成功したと感じた。

特にアークの中間着が良く、「汗抜けがいい」を実感した。硫黄岳山頂は-18℃で強風だったがこの服でいけた。

行動中はサングラスが曇るのが辛かった。ただ「あまりに風が強いと曇りが取れる」という気付きがあった(かわりに目元の感覚が消える)。ゴーグルが要ります。

 

そうこうしている内に東天狗岳へ到着。

快晴だ!

南八ヶ岳を一望できる。非常に気分がよい。去年の秋冬と辿り着けなかった天狗岳のピークを踏めたことが嬉しかった。

横には西天狗岳。キリッとしておりカッコいい。今回は登らず眺めるだけ。

適度に景色を眺め、根石岳山荘へ戻る。初日の行動はこれにて終了。

帰った後は山小屋でひたすらダラダラする。本当に環境がいいな。

ホットワインおいしかった。

五時前に夕暮れとなる。寒いので小屋付近で景色を見ていた。

一日が終わる。

硫黄岳の上半分は雲の中だった。

晩飯を食べ、酒を飲んで8時過ぎに就寝。環境は良かったものの、あまり寝付けなかった。

風の音が一晩中鳴っているので耳栓必須と思う。

 

3.12/31 下山

寝たかどうかわからない状態だが起きた。昨日の昼飯にするつもりだったカップ麺とパンを朝食とする。

日の出前後もめちゃくちゃに寒い!しかしそれを超える景色の良さだ。

白い山肌が朝日に染まる光景は言葉にできない。

この日は全部のアルプスが見えていた。西天狗岳の後ろには北アルプスが見える。見事なモルゲンロートで、1年の最後にふさわしい朝だった。

 

朝はゆっくりして7時半出発。先輩は若干調子悪いとのことで、夏沢鉱泉で合流することとし私は硫黄岳へ向かった。

振り返ると根石岳天狗岳。最初のうちは歩きやすい樹林帯だ。

20分程度で夏沢峠に到着。硫黄岳、壁だ…。

30分位は樹林帯が続く。坂だがまあ歩きやすい。

途中からは樹林帯を抜けて、吹き曝しのつづら折りになっていく。ここからが結構きつい。風に抗ってじりじり進んでいく。

坂道の終盤には雪がみっちり張り付いたケルンが現れる。

ケルンを繋いで山頂へ向かっていく。

そして8:50、硫黄岳山頂に到着した。根石岳山荘からは1時間半程度で到着した。ここに来るのは2019年10月以来だ。爆裂火口はまるで鯨のよう。

そして赤岳横岳を結ぶ稜線が間近に迫る。

天狗岳からの景色も相当よかったが、硫黄岳からの景色は迫力が段違いと思う。ここまで来たかいがあった。

また、山頂からは全部のアルプスが一望できた。白く浮かび上がる峰々を見るために、冬の山をやっている。

中央アルプス、人生の思い出となった木曽駒

南アと赤岩の頭。帰りはここを通っていく。

爆風とは聞いていたが、途中の登りと大きく変わらなかった。天候がよかったのかも。お陰でしばらく滞在できた。

景色を心に焼き付けてサクサク下っていった。

道幅狭い箇所あったので、すれ違いなど要注意。

赤岩の頭には赤岳鉱泉から登ってくる人もいてにぎわっていた。

私はここでオーレン小屋に降りる道に入った。トレースはあるが踏み跡がなかったので、今日は私が最初の通過者らしい。

まだ歩きやすかったが、整備が入らないとのことなので、通行時はリスクを覚悟しなければならない。ガイドは十分あったのでそれは良かった。

9:50くらいにオーレン小屋到着。休憩して夏沢鉱泉までの道を戻り、10:15に到着。お疲れさまでした。

先輩と合流し、風呂に入り飯を食べ桜平分岐までの道をだらだらと下る。温泉があるのは良かったが、湯温が低い…残念だった。

飯食ってると年越し宿泊予定の人たちが続々と登ってきた。大人気である。

帰りは根石岳山荘・夏沢鉱泉宿泊者を桜平ゲート→桜平分岐まで連れて行ってくれるバスが14:30に出るのだが、時間が余るので徒歩で下山。この道が地味に長く辟易したので、乗れるんだったらバス乗ったほうがいい。

 

4.おわりに

桜平から根石岳山荘を使うルートは危険個所も少なく、送迎もあり、山荘の質が高いので自信を持ってオススメできる。

ただ吹き曝しの箇所は寒くて辛く、天候荒れるとリスクも増すので十分準備をして登ってほしい。(実際何件か八ヶ岳での遭難のニュースを見た)

 

北八ヶ岳エリアは何度も計画・トライしたが悪天候に阻まれ登れていなかった。

今回は、年末というこれ以上ない時期に快晴となったことに感謝している。悪天候でも山を登って徳を積んだかいがあった。

レイヤリングとバラクラバは大変良かった。この装いをベースにしていきたい。

一方でサングラスは厳しいこと、冬用靴でもつま先は寒いことを実感したので、ゴーグル買うなりつま先用カイロを使うなりして対策したい。

あとカメラのバッテリーを忘れたため、写真をスマホで撮るしかなかった。悔しい。

 

総じて2022年の締めにふさわしい登山になったので大満足だった。

2023年も楽しい山を続けていきます。

 

2022/7/30-31 八幡平、秋田駒ヶ岳

7/30-31 八幡平、秋田駒ヶ岳ぼくの夏休み
8/6。私は現在青い森鉄道線で八戸から青森に向かっています。最後に青森にきたのは2020/2、かれこれ2年半が経っている…案外時間経ってないな!色んなことがありすぎた。

一週間半にわたる二戸工場実習は無事終了した。肉体労働は疲れたが、この立場でこの経験しているメンバーはそういない、得難い体験ができたと思う。
労働集約型のものづくりがいかにしてこうなっているか、その中で人事ができることって結構ありそうだな、など思っている。経験をなんとか結果として出力していきたい。

先週の土日は秋田攻略、ということで八幡平と秋田駒ヶ岳に登った。どちらも楽しい山でした。

7/30
朝、二戸でレンタカーを借りて八幡平へ向かう。2日で1万ちょいのレンタカーは古めの軽。ナビなどは新しいものに入れ替えられていて不便は感じなかった。
道中、岩手山を登ったときに車をとめたエリアを通過して嬉しくなる。
八幡平アスピーテラインはグネグネだし工事してるしで面倒だったが、八幡平の樹海がバッと開けて見えた時は最高だった。雲を突き破る岩手山をはじめ、山々に抱かれた樹海はどこまでも奥深かった。

車を八幡平展望駐車場辺りに停めて登山開始。登り始めからトイレに行くまでの間にサングラスを紛失したことに気づく。道は限られてるのに、いくら探しても見当たらない。買ったばかりなのに最悪だ…。他にも色々あり、この日は終始テンション低めの山行になった。

八幡平自体は観光気分で歩ける平坦ルート。茶臼山なる小山に登るルートがあったので、それをプラスして3〜4時間程度で回ることとした。

歩き初めて早速、鏡池やめがね池といったキレイな池が見えてきた。雪解けにはドラゴンアイを見ることが出来るスポット。全然違う景色なんだろうな。
登り始めて20分強で八幡平山頂につく。見晴らしは全く無い。その直下にある八幡沼展望テラスに行くと、一気に景色が開けた。

一面に咲く花と沼と緑の景色がすごい。お手軽湿原だ。ニッコウキスゲワタスゲはどこ見ても居た。

木道を歩くと池塘もまじり始めて雰囲気が高まる。

更に奥へ行くと源太森、越えた先には黒谷地湿原。キレイな木道などもあり総じて歩きやすかった。

この辺りは本当に森深く、見下ろすと一面の緑で楽しくなった。
キレイな木道はこれ。

八幡平、秋田駒ヶ岳は「トンボの世界」だった。目を向ければトンボ、トンボ、トンボ。色づく前のアキアカネと思う。夏場は涼しい山の上で暮らして、秋と共に下界に降りてきて産卵するそうだ。
アブを食べるということが影響してか、トンボがいる山はアブが少ないように感じる。だから私はトンボがいる山が大好きだ。
この日もトンボと一緒に森を渡る。黒谷地湿原からは緩やかな山道を通り、30分後に茶臼山山頂へ到着。


今まで来た道含め、八幡平の全容が改めて見晴らせた。樹海とはよく言ったものだと思う。どこまでも沈み込む緑。ちょんちょんと沼が見えると嬉しくなる。岩手山は雲に沈んで見えなかったが、楽しい気持ちでカップ麺を食べて下山。

やっぱりサングラスは無かった。悲しすぎたので昨日新しいサングラスを購入した。金額は2倍超笑 金銭感覚がぶっ壊れてきてる。

下山後は最寄りの藤七温泉へ行った。ここが中々凄いところで、ほぼ野天風呂。車道から風呂エリアが丸見えでしれっと混浴。地面から湧き出るのをそのまま温泉にしているようだ。面白くてよかったが、日差しが暑すぎるのとデカいアブが突っ込んでくるから早々に離脱。
乳頭温泉も似たような雰囲気だったがワイルドさは藤七温泉が勝つな…。

帰りは更に秋田寄り、田沢湖に向けて八幡平アスピーテラインをくだる。途中火山ガス発生のため停車禁止の区間とかあって笑った。
下った先に美しい湖。玉川ダムのダム湖だそうだ。


玉川ダムの資料館があったので立ち寄る。途中玉川温泉があったが、そこ等から出ている温泉水がゴリゴリに水質を酸性?にしててこの色味が出ているそう。生物が生きられないやつだね。人間の戦いの歴史を感じる景色だった。

田沢湖へ着くと祭りがやってるっぽい。ちょっと冷やかして早めの夕食。きりたんぽ鍋定食は美味しかったが米に固めたコメを重ねる感じになってしまった。

スーパーによると大量の酒が売っていたから小さめ日本酒3本買って宿へ向かう。

宿はバブル期に出来た様な温泉付きペンションをリノベしたものらしい。全体的にボロさは隠しきれず、何より部屋に冷房がなくて部屋が灼熱になっており萎えた。あと出迎えてくれたおじさんがマジでクロちゃんみたいで何故か萎えた。ゲストハウス的なわちゃわちゃ感もなく、久々に宿でミスったという気分になった。
部屋に居られないので一階の共用スペースで買ってきたお菓子を食べ、冷蔵庫で酒を冷やし、時間潰しに再度田沢湖へ向かった。

湖の周りをドライブしようかなと回っていたら、今日は19時半から湖上で花火大会をやるらしい。この時6時前。見れるやん!と思い空いてた駐車場に車を停めて湖畔を散策する。
キレイな砂浜があって海水浴ならぬ湖水浴をしている人たちも居た。
夕日が沈む時間帯で刻々と景色が変わっていくのが心地よい。宍道湖に続き、今年は当たり年だ。
夕日が沈んだ後も青にうっすらオレンジをさしたような景色が続いて、ずっと眺めていた。

そうやって待ってると急におばあちゃんから声をかけられた。孫を連れて花火を見に来たらしい。ただその孫は早々に走り去ってしまい、おばあちゃんは砂浜に置かれた椅子にちょこんと座っていた。

私も暇していたのでポツポツと雑談していた。どこから来たかとか何してるかとか、とりとめのない話を続けていたが、段々家族とか家庭の話になってきた。
おばあちゃんは90歳。めっちゃはっきり喋っていたから驚いた。旦那さんとは19歳の時に結婚して、10年前に亡くなったとか。今は子や孫と楽しく暮らしているようだ。めっちゃ長いですね〜!…そんな事を言ったら、いや思い返すとあっという間だったよ、と返される。そう感じるのか、という驚きがあった。その後花火が始まる。湖に映る景色と相まってジーンとくる。
この一瞬一瞬の積み重ねを大事にしていきたい。あっという間だとしてもパーっと弾ける人生を過ごしていきたい。

宿に戻ると相変わらず部屋が灼熱だったから、扇風機かけっぱなしで換気をしつつ一階の共用スペースでビールと日本酒を飲みながら東京リベンジャーズを見ていた。ふつーにおもろい。気付いたら2合分の日本酒が消えた。もう一本買った雪の茅舎は持ち帰りです。
温泉は狭くて年季入っていたがまあ良かった。ギリ涼しくなった部屋で就寝。

7/31
朝起きて、パンを食べて秋田駒ヶ岳へ向かう。
秋田駒ヶ岳八合目登山口はマイカー規制で行けず、アルパこまくさという施設から出るバスに乗る必要がある。
アルパこまくさは広い駐車場があり楽々駐車。7時40分くらいのバスで登山口へ向かう。

8時過ぎに登山口着。いざ登り始める。
メタリックカミキリムシ

山の上はとても涼しい。多分23℃とかか。トンボに誘われ、沢山の花に囲まれて登ると田沢湖秋田駒ヶ岳山頂がドーンと見えてくる。ここまで開始20分。お得すぎ!

最初の休憩スポット、阿弥陀池につく。

ここにつく前から、田沢湖方面より一気にガスが流れてきて急に見晴らしがなくなってきた。
秋田駒の山頂踏んでから回ろうかと思っていたが、道を切り替えて先にムーミン谷エリアを回ることにした。

ちょっと登ると、ドーナツ状の山とボコッとした山が現れた。

緑の中を木道が通っている。これがムーミン谷…? ともかくいい景色。ここで休憩を取る。
そこから痩せた稜線(馬の背)を通り、ムーミン谷下部へ降りる道をゆく。

馬の背は背の低い木が茂っているせいで歩きづらく、またムーミン谷へ降りる道は浅間山の「草すべり」位の急坂で中々険しかった。

降り切ると山と山に挟まれた木道に繋がる。花々に囲まれた道はとても気分がいい。雲も晴れてきた。ムーミン谷かどうかはわからんが、間違いなく気分のいい道に感激。

歩くほどに景色がいいからみんな行ってくれ。

木道をわたり切ると急に景色が変わる。ザラザラした砂の道、大焼砂だ。

きっと富士山の大砂走りもこんな感じなんだろうな。緑が一切ない、荒涼とした景色に驚く。
ただ急斜面を見ると沢山のコマクサ!

稜線に出るとありえない爆風に晒されてゲラゲラ笑いながら登っていたが、そんな中でこそ咲き散らかすコマクサの凛々しさにキュンとした。

遠くには早池峰山、脇には岩手山が見える。

早池峰山はいつか登りたいな。

横岳まできて昼飯を…と思ったらなんとお湯がない。水筒を忘れてきてしまった。めちゃくちゃ残念。
時間を調べると、コースタイム通り降れば丁度バスがありそうだったので行動食でごまかしてそそくさと下山。
終わってみると3時間ちょいの山行だった。見ごたえがあってとっても良かったです。

下山後は乳頭温泉 鶴の湯へ向かった。秘湯と言うがまさにそのとおりだった。設備とかは皆無だから、小綺麗なのを期待していくと気圧されちゃうかも。カップルとか入ってったけどどんなテンションになるのか…。
ここでもバカでかいアブが突っ込んできたから内湯でゆっくりして退出。
昼飯は謎のジンギスカン屋で定食。めーっちゃ旨かった。大満足でした。

秋田駒も八幡平も、歩くほどにステージが変わる多様性に満ちた山で岩手山を思い出した。秋田駒ヶ岳は特に要素が凝縮されていたからとても楽しいと思う。
ただ行程はキツくはないから、某たなかな氏が「今回は思い出ないかも…」とか言い出しそうだ。しらんけど。

帰りは雫石の方を回って二戸へ戻った。ひとめぼれソフト、何故かいちごと勘違いしてたがお米だったわ。
帰りに見上げた岩手山は、巨大な亀のような重厚感でとてもかっこよかった。
見る方向によって印象が大きく変わる岩手山奥羽山脈の山々は一言では捉えきれない大きなギャップに満ちているが、岩手山はそれを体現しているようだ。

東北が大好きな土地になりつつある。まただらっと旅しにいきたい。できるだけ会社の金で…笑

6月記録

トーフビーツの難聴日記にバリバリ影響を受けて日記を書いている。月毎にまとめて掲載する。

6/21 喜多さんと11時過ぎまで飲んだ。3軒ハシゴ。飲むカルチャーの違いをひしひしと感じる。楽しいのだが財布とカロリーへ与えるダメージが心配…。露骨に太ってきた。本当に良くない。
中央線はこの時間以降も結構あるなと安心。JRは強い。
折返し終点の電車で寝たままのおじさんがいるが、起こすかどうか迷いながらこれを書いている。何が分水嶺?注意してさらっと済めば良いけど、すまなかったらな…というビビリと、目覚めた瞬間めっちゃ面白いのではという好奇心がせめぎ合ってる。あ、起きた。冷静な顔をしている。状況を理解しているのか…?
大貫妙子、4:00AM。くそいいな。プレイリスト-1日に追加する。

6/22
トーフビーツの難聴日記を読んで思ったのは、日々の積み重ねをマメに記録することで十分な自己表現になるんだな、ということ。影響されまくりなのでしばらく日記を書くことにする。
毎日をエディットする作業。山の日記を書くと、あったことを全部残そうという義務感が出ちゃってどうにも腰が重い。そういうのはなしにする。
今日は昨日の飲み会のダメージと夜2時まで難聴日記を読んでいたダメージのダブルパンチで朝から死んでた。
上司に電話して10時フレックスにしてもらう。役所に行くと嘘ついた。すまんな。
お陰で睡眠も取れて洗濯機も回せて気分爽やかに出勤できた。梅雨の鬱陶しさよりも爽快感が残っている。
仕事は絶賛閑散期。本当は資格の勉強をしなければならない。明日やろう。
トーフビーツに感化されまくっていたので退勤後本屋にエッセイを探しに行った。
しかし買ったのはミステリとSF、そして続横道世之介…。エッセイは電子で買おう。キンドルで単語検索できるのは地味に便利だった。
本のジャンルが偏りがち。しかしどこまでも奥深い。ハマると深い方だと思っているがもっともっと深い所があるのも知っている。飛び込むほどにはハマらない、という事を人生で繰り返している気がする。
トーフビーツのやつに裏音楽なるワードが出てきたけど、そこまで没頭できるものがあるのはかなり羨ましいな。そこそこ打ち込んでも達人にはなれないところに、自分の浅さを感じてしまう。
部屋が散らかり倒しているから、これ終わったら片付けるぞ。

最近スマホ触りがち。スマホ買い替えた辺りからずっとこの傾向がある。立派なSNS中毒者。
この年になり、ずっしりしたものを摂取するのが億劫になってきた。
脂身の多い肉も、専門書も、長めの映画も、しっかりしたアニメも、キャラ重視のゲームも中々食べ進まない。
逆にあっさりしたテキストや連続性の弱い作品なんかはスルスルいってしまう。ツイッターなんかその最たるものだ。
集中力が無くなったか…と思いきや、読みやすい本は没頭して読めるので、単純に自分がバカになったんちゃうかと思えてならない。
インスタントな娯楽から得られるものがいかに少ないことか。それどころか時に間違っている。刺激だけ強くてなんにも残らない。パチンコとかソシャゲと同じだな、と書きながら思った。

6/23
今日はceroのライブに行った。ダイヤモンドホール。家から徒歩10分。異様に近い!
去年のCHOICEで初めて見たが、野外で酒片手に聴くのがすごい良くてそこからズブズブとハマったのだった。聴けば聴くほど味が出てくるスルメバンド…
入ると最前までいけた。チョー久しぶりだ。しかも圧縮もされないから快適。
ライブは8人がステージをウロウロするところから始まった。なんだこれは?
ウロウロする8人を眺めているといつの間にか音楽が立ち上がってきた。じわじわと音楽が染み込んでくる。
序盤にYellow MagusとSummer Soulがきて、場が湧き上がったところで怒涛の演奏。
8人分のパワーを贅沢に抽出して打ち込むようなライブ。密度がすごい。
高城さん声が良すぎるがメンバー全員多芸多才っぽくて楽しすぎた。ライブ感も強くてとても贅沢。
テンポ訳わからん曲とか目の前でやられるとすげぇしか思えなくなっちゃうね。
終盤はふつふつと場を煮詰めてからPoly Life Multi Soulが始まってぶち上がりだった。そんな雰囲気の曲でもないのに…ライブのパワーは本当にすごい。
大満足だった。また行きたいですな。

昨日買ってきた「その可能性はすでに考えた」を読んだ。
なんというか、自分は推理小説の「謎のギミックを解き明かす」ところはそんなに好きじゃなかったんだな〜と理解した。
キャラが全部肩書のみ、属性付けだけであまりに浅かったが、多分推理バトルをするキャラをいっぱい出したかっただけなのだろう。
推理バトルパートはコナン君もビックリギミックの投げつけ合いで、推理小説ジャンキーはこういうので盛り上がるのかな…と思った。
謎をフックに人の心の謎を解き明かそうとするのが面白いよな。

6/25
昨日は定時後喜多さん、鈴村さんと飲んでそこそこで帰ってきたけど寝落ちでした。抗えない…。
今日はLiella!ファンミーティング@フォレストホール。
全員顔がいいLiellaちゃんが眼前でイチャイチャしているのを見ることができて感動した。
みんな好きだ…。ライブもダンスのキレと歌唱のツヤ、一糸乱れぬアニメーション再現&超えてくる勢いで大満足でした。2時間お腹いっぱい。ライブは一体感。

6/25-27
月曜を休みにして彼女と鳥取・大山に登りに行った。
25はライブ後即大阪移動だったから、この日は65Lザックを背負って喫茶マウンテンで“登山”したり、名大を徘徊していたのだった…。
ハードワーク続きで山久しぶりの彼女を連れて行くことは若干不安だったが、本人の意志のパワーでふつーに登れていた。よかった。
山自体は途中見える北壁?がパワフルでとっても良かった。山頂はガスだったが、道中日本海の方も見通せたし満足だった。彼女は前回山頂ガスのリベンジだったから、きっと内心不満だったかもしれないが…リハビリになっただろうしいい登山だった。
前日はレンタカーを走らせて境港、日本海側通って宍道湖までいった。
梅雨で怪しい中だったが、5年ぶりに宍道湖の夕日を見ることができて、何より見せることができて嬉しかった。

旅行をすると過去一人で行った土地に誰かと再訪することがままある。
同じものを2回見ることはあんまり気が進まないと思っているが、誰かと一緒だとまた新しい印象や感動を得ることが出来て嬉しい。
自分が好きな景色の中に自分の大切な人がいるということが愛おしいような。2度美味しいからこれからも色んなところを旅したい。

6/28
あっという間に梅雨があけた。朝っぱらから四日市に行ってつかれた帰り道、ギラギラと西日が殺意を持って迫ってきた。本当に暑い。最悪だ。

6/30
今日も四日市。帰りの西日は相変わらずどぎつい。
帰りも暑すぎて晩飯に迷っていたが、今日は鶴舞にあるがブリチキンに行くことにした。
なんだかんだ好きなんよな。名古屋の思い出という感じ。
一人客は流石におらず、店はそこそこ埋まっていた。
三種盛りとポテサラ、長芋、ハイボール3杯で終わった。一人飲みは高くついてしまう。1500円くらいなら許容できるが居酒屋で収めるのは無理だなー。
クソ暑いあとに飲むハイボールは最高だったが3杯目がめちゃくちゃ濃くて嫌がらせかと思った。
今日はモンハン拡張ソフトの発売日。やる気はないが一応買おうかな、と思っている。
先日の鳥取旅行前からゲームをしていない。ゲームをしないと、帰宅後あらゆる家事をこなせるので家がとってもいい感じになる。寝る時間も安定している。
ゲームをしないほうが丁寧な生活を送れるのでは??そう思わずにはいられないがきっと週末にはモンハンを始めてしまうのだろう…。

いま夜8時、外はとっても蒸し暑い。
あらゆる面で日本はどうなってしまうのだろうか。未来に期待するのが難しい中で、今のままでいいのか?と漠然とした不安がうずく。
行動したい気持ちはあるが、今ではないかな…そう言い聞かせて今の会社は8年目。この世界の憂鬱を消してくれ。