登山記録

登山の記録です

2019-04-28~29 唐松岳

前回の更新から随分日が経ってしまったが、山に登り続けている。(主にfacebookに記録中)

八甲田山雪中行軍を皮切りに、雪山にも登り始めた。そしてこのゴールデンウイーク、平成最後の登山として念願の唐松岳に登頂することが出来た。

 

1.GWに入るまで

今年のGWはそもそも「屋久島」に行こうと画策していた。しかし航空券があまりに高額で断念。行先に迷ったところで大学時代の友人より福井富山裏日本探検旅行に誘われたため、今年の連休は日本海で過ごすこととした。

集合は4/30の午後、福井駅

 

この日までどう過ごそうか…その時、棚に挟まっていた「五竜岳唐松岳鹿島槍ヶ岳」の地図が目に留まった。

昨年秋に行こうとしたが叶わなかった北アルプス。思い立って調べると、なんと唐松岳頂上山荘が営業開始している。予約は不要、コースも”比較的”容易、何より4/28は連休前半唯一の晴れ。

昨年の雪辱を晴らすべく、GW初日に12本爪アイゼンとピッケルを購入*1。山道具とキャンプ道具、5/3までの旅行道具を車に詰め込み、4/28の朝3時、私は白馬村へ向けて出発した。

 

2.4/28山頂小屋到着まで

運転する事3時間半。朝6時半、白馬の八方尾根ロープウェイ麓に到着。駐車場(2日で1,200円)に車を停め、ロープウェイ購入列に並ぶ。駐車場は既に満車も多く、スキー板を持った人があちこち歩いている。

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 ロープウェイチケット売り場。7時からの販売開始まで並ぶ。この後も続々と人が来て大賑わい。

 

無事ロープウェイ・リフト往復券を購入、7時半より一路「八方尾根」へ向かう。

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スキー等しないため人生初リフト 運搬される荷物の気分

 

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スキーヤー多かった。今シーズン最後のスキーを謳歌していることだろう。

 

ロープウェイ、リフトを3つ乗り継ぎ、八方尾根へ到着。早速アイゼンを装着し、登り始める。

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最初はいきなりガレ場。人はかなり多い。

雪面を登るのは骨の折れる。何よりいきなり暑い。服を脱いで調節しながら登っていく。(結局、冬山衣類の正解が分からないまま終わってしまった。誰かレイヤリング教えてほしい。)

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五竜岳鹿島槍、白馬岳を横目に登っていく。雪と岩の殿堂。まだらの山肌は大迫力。

途中、何か所か急な登りに直面。前の人のトレースを辿り、アイゼンの効きを確かめながら登る。

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見た目よりもきつい。後ろには妙高戸隠連山が並ぶ。前はあの上に居たんだな、としみじみ。

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遠く富士山まで見晴らせる。虹の様なものは太陽アーク。ずっと見えていた。

 

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山頂付近、核心部。

この直前に細い稜線を通った。そこにピッケルを突き刺し、レシーバーで何やら話す人が。山小屋関係の人か?と思って下を見ると、なんとおじさんが横たわっている。滑落したんだ。急に血の気が引く。

岳で見たまんまの様子。口をぽかんと開けて、意識は無さそう。レスキューの人が上に跨りレシーバーでテキパキ指示しているが、反応する様子は無い。

その場を離れ慎重に歩を進める。すると遠くからゴゴゴゴ…と音が響いた。立ちすくむ。雪崩だ。目の前にいたお兄さんと目が合った。「怖いの2連発でしたね」笑うしかない。

先達の歩みを頼りに、細い足場を渡っていく。

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最後のトラバースを抜けると、開けた場所に着いた。眼下に小屋が見える。ついた。胸をなでおろした。

開けた場所にもレスキューの方がおり、連絡している。この開けた場所はヘリポートになるらしい。速やかに退去するようアナウンスあり、小屋に移動した。

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小屋を見下ろす。剣岳を始めとする立山連峰がお出迎え。ここまで来た実感が湧いてきた。

 

3.4/28山小屋到着後~就寝まで

到着は11時過ぎだった気がする。

小屋の予約を試みるが、受付13時からだったため、引き続き山頂へ向かう。

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唐松岳全景。非常にかっこいい。この稜線を歩く。
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登っているとヘリコプターが飛来。先ほどのおじさんを救助するため、何度もアプローチしていた。

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登頂。北アルプス雄大さを一身に感じることのできるベストロケーション。

行動食を食べながらしばらくぼーっとして、小屋へと戻る。

小屋の前でカレーチーズヌードルを食べて1時受付開始を待つ。山で食べるカップヌードルカレー味はスペシャルに美味しい。

 

1時受付。無事寝床を確保。随分悩んだが2,200円追加して晩飯も食べることとした。しばらくは昼寝したりkindleメイドインアビス武田綾乃「朱音は空を飛んだ」を読んで過ごす。

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我慢できずアサヒスーパードライ(600円)を山の上で飲んだ。こんなにうまいビールはない。

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17時より晩御飯。カレー(食べ放題!)とお惣菜、コーンスープに暖かいお茶。

どれも大変美味しく、課金した甲斐があった。山の上でこんな贅沢ができるのは幸せである。

横の人たちと話しながら夕食の時間を終える。

 

戻ってスマホをいじっていると、「北アルプスで4人死亡」のニュースを見た。

4人目として、唐松岳で発見された57歳公務員の方の情報が載っていた。4/27には滑落しており、発見されたときには既に事切れていたそうだ。

 

前日は全国的に天気が悪く、ここ唐松岳も同様。細い稜線を歩き、暴風そして視界も狭い中で滑落。ヘルメットもしており装備は平均以上のものを備えていたと見受けられる。しかし助けを呼ぶ事も出来ず、あの崖で命を落としてしまった、のだろう。

 

唐松岳は、雪山シーズンでもロープウェイがあり比較的容易に登ることのできる山という認識だった。そんな山でも、悪い要素が重なれば一瞬で命を落とす。

このおじさんも、天候を見て撤退すべきだったのだ。山頂が近いから、無理をしたのかもしれない。しかし道中で山頂直前が最も危険だった。焦り、油断、色んな感情があったのだろう。最期に何を思ったのか。推し量ることはできない。

 

この日目にした「死」の近さに心底ビビっていた。

 常にリスクがあることを念頭に、それを踏み抜かないために自分に出来る事を考え、行動しなければならない。

こと雪山はまだ4回目。まともな講習を受けていない中、ここまで来てしまった。無事に帰ってこれて良かった、では済まない。まだまだ甘かった。(八甲田山那須岳安達太良山と楽しい雪山山行をやってきたが、これだけで安全に繋がる訳ではない)*2

また、ケガに対しても同じレベル感で臨む必要がある。昨年谷川岳で足を思い切り挫いたり、しばらく治らなかった膝の痛み、アイゼン付けたての頃は左太もも付け根の痛みに襲われたりと、常にケガと隣り合わせの状況でここまで来ている。*3

金で解決できるものは解決する、足りない部分はフィジカルと正しい行動でリスクを低減する。これからも登山を続けるためにも、課題は山積みだ。

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日が沈んできた。唐松岳と交差する。

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一瞬で夕焼けになる。

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赤らむ五竜岳

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夕日を背にする剣岳立山連峰

今日が終わる。生きていて良かった、心底思った。

 

寝床は6人川の字、ウナギの寝床。途切れ途切れだが一応寝ることが出来た。

 

4.4/29下山

朝4時、周りがごそごそし始めたので一緒に起床。ヘリポートとなった高台にて日の出を待つ。

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日の出直前の時間が一番好きだ。

筑波山の夜明け前も良かったので共有しておく。 

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おはよう白馬

くそ寒い中おしるこ作って待っていると、続々と人が上がってきた。

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そして日の出。おはよう日本

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朝日に照らされる白馬連峰全景。左から唐松岳→不帰ノ嶮→天狗の頭→白馬鑓→白馬岳 ひたすら美しい光景。

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剣岳の方も朝焼けていた。

日の出を楽しんだ後、部屋に戻って行動食をむさぼり、6時位に山小屋出発。八方尾根を下りリフト乗り場を目指す。

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夜明け前から「グエエグエエ」と鳴き声が聞こえており、こんな冬の山頂にヒキガエルでもいるのか?と思っていたら、なんとライチョウの鳴き声だった。

 

早朝のヘリポート付近で遭遇。本当に会うことが出来ると思っていなかったので、非常にうれしかった。

白馬岳を背に立つライチョウ。冬毛は確かに雪と岩の山肌に紛れる。

人が近づいても悠々と歩いており、逃げる気配はない。人の近くはむしろ安全だと知っている様だ。

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写真に撮られなれているイケメン。飛び立つまで見届けて下山開始。

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テラテラと光る雪山を、太陽に向かって歩く。

昨日よりトレースが激増しており、往く人の多さを実感。昨日人が死んだ山とは思えないのどかな世界。

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道中の違法テント。寒くないんかね。

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帰りの方がカッコ良い白馬岳方面。

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妙高の方に向けて歩く。空中を歩いている様。

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手前が五竜岳、奥が鹿島槍ヶ岳。さようなら北アルプス

 

8時頃、リフト乗り場に到着。30分待機した後、運行開始とともに下山する。

 

この日もたくさんのスキー客で賑わっていた。また、すれ違うリフトに大勢の登山客を見つけた。

 

この日の午後は、天気は下り坂で再び危険な状況になるとのことだった。すれ違う人々が、来た時のまま帰る事が出来るよう精一杯願いながら、帰り路についた。

 

5.総括

平成最後の登山となった唐松岳、登山の楽しさと怖さを最大限に感じる山だった。

今シーズン雪山は最後になるが、来シーズンも登り続けるために更にレベルアップしていたい。切にそう思う。令和も頑張っていきます。

*1:これまでの雪山登山は、わかんや後輩から借りたアイゼン等で対応していたが、今回ばかりは購入することとした

*2:今年の冬~来年は雪山講習に行こう。今年も行こうとしたのだが、安価なものは予約が取れず諦めてしまった。

*3:膝は下りの歩き方を意識し直した事で最近マシになったが、太ももの痛みは初めて。ヘルプミー

2018-09-23 火打山

9月はことごとく天気が悪かった。行きたい山には行けず、購入していたテントも日の目を見る事は無かった。

やむを得ず晴れている山を探して登る事を続けていた。お陰で9月は猫魔ヶ岳、鳥海山、(羽黒山)、月山、八甲田山と色々登る事が出来た。

そして最後の晴れ間の9月23日、私は火打山に登る事にした。

 

1.経緯

 火打山は、私が山登りに行きたいと思うきっかけになった山だ。

 2017年の春くらい、ぼけーっとテレビを見ていたら、外国人のおじさんがみずみずしい緑の中を歩いている映像を見た。*1

 ファンタジーの様な風景に目を奪われた。調べると、ここは「火打山」という所らしい。

 後日、山岳部出身という会社の後輩に話をしてみた。何回か行きたい行きたい言ってると連れて行ってくれることになり、2017年6月、初めて登山に行く事になったのだ。

 ただ、その時行ったのは「燧ケ岳」のある「尾瀬」。会話の中で「ひうち」と言っていたのは燧ケ岳の事だった様だ。(はじめての尾瀬。ひどい雨だった。)

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 しかし高層湿原というのは共通しており、行った私はそれなりに満足していた。

 これが「ひうち違い」と判明したのはもうちょっと私が山に詳しくなってから。

 それ以来、「火打山」は私の中で「約束の山」になった。*2

 

2.09-22 出発

 本当は9/21~23で前回見送った五竜岳唐松岳縦走をやろうとしていたが、どう見ても天気が悪いので、諦めて(出張にくっつけて)9/21八甲田山へ登った。

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(良いところだった) 

 そして帰ってきた9/22、予報を見ていると明日は「晴れる」と出ているではないか。

 日帰りでも構わんからどこか行こうと考える中で、目当ては高層湿原の草紅葉に絞られていった。

 そこで思い出したのが、火打山。天狗の庭を調べると、見事に紅葉した画像が出ている。

 ずっと思い描いていたのは「新緑の天狗の庭でテント泊」だったが、それで行かないのは後悔しそう。

 何より谷川岳に登って約束が成就した後も、あおいは山に登っているではないか。

 八甲田山の荷物もそこそこに、荷造りして9/22の夜出発した。

 

3.9/22-23 妙高市

 運転する事4時間、妙高市に到着。

 真っ暗な山道を進むと、不穏な看板と警備員さん。見ると、火打山登山口への道が夜間通行止めとなっていた…。

 登山口での車中泊が不可となってしまったため、諦めて風呂に入り近隣のPAで夜を明かした。

 車中泊も慣れたもので、熟睡といえないまでも眠れたと思う。*3

 5時に閉鎖解除という事で、4時半位に起きだし出発する。

 全く同じ考えの車が大挙して押し寄せており、道は朝5時とは思えぬ混み様。

 駐車場はすんなり停められ不都合は無かったが、山登る人はやべえなと感じる。

 

4.9/23 火打山登山

 準備を行い5時半位に出発。今回のコースは以下の通り。

 5:30 火打山登山口(笹ヶ峰)→分岐→8:05 高谷池ヒュッテ発→9:10位 火打山山頂

 →10:00 火打山発 →12:00位 黒沢池ヒュッテ →14:10位 火打山登山口

 総行動時間8時間半。景観素晴らしく楽しかった。妙高山も含め日帰りする人はすごいなあと素直に感じる。

 (1)分岐まで

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  最初は緩やかな木道を歩く。時折現れる地面は、前日の雨のせいかひどくぬかるんでいた。悪い予感がする。

  その内「十二曲がり」に到達する。険しい道だと聞いていたが10分程度で終わった。しかしそこからの道が中々険しい。岩と木の根に阻まれる高い段差。よじ登る場面もあり。

  なーにが十二曲がりだと悪態つきながら登る。因みにここまでの道中ぬかるみが酷い酷い。燧ヶ岳も酷いぬかるみだったなと思いながら進む。

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  そうこうする内、高谷池と黒沼池の分岐に着く。今回は高谷池→火打山がメインのため、左へ行く事とする。右へ行く人も多く、ここから人もまばらになった印象。

 (2)分岐→高谷池ヒュッテ→火打山→黒沼池ヒュッテ→下山

  分岐からの道、いやそれ以前から、でかいカメラを持ったおじさんが猛然と着いてくるのを感じていた。

  分岐ら辺で見当たらなくなったが、その後見えてからは付かず離れずの距離で着いてくる。

  そうこうしてる内に前回休憩から1時間が経ったので、足を止める。

  「いや若い人は〜〜」

  !?話しかけられた。驚く。しかも一緒に休憩してる。道行く人と言葉を交わすことはあれど、これは初めて。

  その後この齢60のおじさんと、一緒に行動する事となった。こんな事もあるもんだ。ペースもおおよそ同じくらい。8割くらい聞き手に回りながら歩いていく。

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  横には明らかに異質なオーラを放つ北アルプス、白馬岳。非常に美しい。

  道中の紅葉そして火打山。立派な姿に二人で足を止め写真を撮る。

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  8:00位、とんがり屋根の建物が現れる。高谷池ヒュッテ到着だ。行動食を食べながらおじさんと作戦会議をする。

  話を聞くと、福井から来た方だそうだ。登山は50歳位から始めており、主に北アルプスや石川の白山等の百名山を中心に登っているとの事。槍ヶ岳日帰りなんかは半端ないなあと思った。北アルプスへ行きたい欲が深まる。距離近いのはええなあ。

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  高谷池ヒュッテの周りは異国感さえ感じる風景。目を奪われる。

  8:10位、ヒュッテを発ち火打山山頂へ向かう。道中は泥、隘路、時折急坂。だがまあこんなもんだろうという道。道中も北アルプスを横目に登れるのが楽しい。

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  ここが天狗の庭!目標の8割は達成された。ここが約束の山。

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  見事な逆さ火打。金色の地にドンと構える火打山雄大さに気分が上がる。秋に訪れたのは正解だった。一方で思ったより湿原に入れない。ここで尾瀬が特別だったことを理解する。湿原は人が踏み荒らせば不毛の地となる。それを守るための当然の采配だ。また尾瀬に行って飽きるほど湿原を歩こうと思う。

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  9:10位、山頂着。素晴らしい絶景。青空と雲の間に我々が居る。見える山は格好良い。妙高は意外とゴツゴツしてるんだなぁと感じる。

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  奥の方が妙高。さっきまで居た高谷池もあんなに小さく...。湿原は上から見ても美しい。また、海の方も見渡せて気分が良い。

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  北アルプスの絶景。左の端には槍ヶ岳も見える。この景色をおかずにいつまでも過ごしたいと感じた結果1時間弱居座ることになった。

  記念撮影しつつ棒ラーメンを食べて景色を眺める。この為に山登ってるよなと実感する時間だった。

  10:00位、名残惜しいが出発。目指すは黒沼池ヒュッテ。一緒に行動したおじさんは妙高まで行けたら行くというスタンスだったので、ともかくついていくことにした。黒沼池までの道は泥濘、坂多くちょいしんどい。

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  なんやこいつ

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  12:00位、黒沼池ヒュッテ着。プラネタリウムの様な形のヒュッテ。草のとこにはデポされたザックがたくさん。不用心だな。

  ここから妙高往復するだけで16時になるだろう、という話を小屋の管理人から言われたのと、体力、行動時間を勘案し流石に妙高無理と判断。休憩の後帰り路を歩く。

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  道中、黒沼池横を歩く木道は大変気分が良い。

  そこを越えるとまた登山道に戻る。後はきた道を戻るのみ。最後の木道からがまた長い。これも燧ヶ岳みたいだ。

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  きのこ

  14:10位、下山。しばらくおじさんを待って合流。

  戻ってみると車も隣に停めていた事が分かった。何なら喋ってたし...偶然ってあるもんだな。

  CCレモンを一本頂いた。感謝感激。その場でFacebookも交換する。またご一緒できたら良いな。

  下山後、最寄りの市民温泉で風呂に入り、黒姫文学館に寄る。良いところだった。黒姫山伝説を聞いてから眼前の黒姫山を見る、というのが良すぎ。

  上橋菜穂子展は作品の作り込みに驚く。残念ながら一個も読んでないんだよな。なんか読もう。

  道の駅ではヨーグルト×日本酒の酒を買った。ちょっとくどい飲むヨーグルトって感じだったな。美味しかった。

 

5.おわりに

 車中泊が可能となったお陰でかなり行動範囲が広がった。今回はその集大成だったと感じている。

 約束の山だった火打山。天狗の庭と北アルプスの見晴らしは感無量だった。

 一方で、湿原としては尾瀬の方が広くて歩けるし良いなと正直感じた。

 行ってみて初めて分かる事ばかり。火打山一つとっても、新緑と妙高に行くというとこまで出来てないし、まだまだ楽しみ甲斐があると分かった。今後も躊躇せず登っていきたい。

 

以上

 

*1:調べたらにっぽん百名山の様だ

http://8446.blog79.fc2.com/tb.php/2873-80ce3cca

*2:雪村あおいと倉上ひなたにとっての谷川岳であり、星宮いちごにとっての神崎美月である。

*3:9月だけで4回って中々な回数

2018-09-21 八甲田山(リコメンド八戸)

出張でよく青森県八戸市に行く。

本日八甲田山へ登って、一定程度やり切った所があるため、ここで八戸(~十和田)のおすすめスポットを紹介していきたい。

 

1.八戸中心街

 ①八戸中心街(六日市)

  新幹線の玄関口は八戸駅だが、実はそこには(ほとんど)何もない。

  八戸の食も娯楽もすべて「本八戸」にある「八戸中心街」に集約されている。

  そこまでは八戸駅からバスで25分。10分置きに出ているので、分かっていれアクセスは容易。

  到着すると待ち受けるのは一大歓楽街。大通りとその裏に張り巡らされた横丁に、所狭しと居酒屋やバーが立ち並んでいる。

  それでいて市民共用スペースや書店(おしゃれ)等もあり学生の姿も多い。ちょっといけばカラオケ屋、ボーリング場、百貨店、映画館等もある。文字通りここが中心である。

  宿泊先も八戸中心街にすると良いだろう。安いビジホが沢山あり選択肢には困らない。但し、8月上旬だけは話が違う。三社祭ねぶた祭で賑わう青森は、一気に宿泊難民製造所となる。ゆったり観光したいならばこのシーズンは外すべきだ。

 ②さばの駅

  八戸市の名産は「イカ」と「サバ」だ。私が最初に教えられたのがこの「さばの駅」である。

  場所は八戸中心街。粋な店構えをしている。

  中ではありとあらゆる方法で調理された鯖と郷土料理(せんべい汁)、日本酒が君を待っている。

  とはいえ刺身等だけなら他の店でよっぽど美味しく食べられる。ここで食べておきたいのは「さばの串焼き」だ。魚とは思えないジューシーさ。これだけ食べて次の店に繰り出す事をお勧めする。(横にはハシゴしろと言わんばかりに屋台横丁が待ち構えている)

  その他、居酒屋はチェーン、個人店含め総じて美味しいので、グーグルマップで調べて良さげな所に入れば良いと思うよ。イカの生け作りとかとても美味しい。

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  日本酒は「田酒」が有名だけど、ない時も多いので「八仙」等飲むと良いんじゃないかと。

  横丁は正直まだ攻略しきれていないが、ディープ八戸の象徴みたいな雰囲気なので一緒に探検してくれる方は是非声を掛けてほしい。

 

2.海のほう

 ①みなと食堂

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  地元民もウェブ検索でもお勧めされるから、間違いない食堂。 

  朝から豪勢な海鮮丼が食べられる。以下お勧めする蕪島等への通り道にあるから、旅のスタートにして頂きたい。

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  平目漬け丼はここでこその名物。ただ自分は2回行って2回とも赤身メインの海鮮丼を食べているから、強くお勧めは出来ない。

 

 ②蕪島

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  日本屈指のウミネコ繁殖地。どんなもんかと思っていったら想像を絶する数のウミネコに一体が埋め尽くされていた。ヒッチコックの「鳥」を彷彿とさせる。こいつらが一斉に襲い掛かってきたら、ひとたまりもないだろう。

  それでなくても蕪島辺りは一面フンだらけ。島のそばにある施設にフン除け用の傘が常備しているのには笑ってしまった。

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  6月位に行ったときはヒナ孵化の時期の様で、大なり小なり様々なウミネコが間近で見られたのでおすすめ。

  中には生まれて間もなく死んでしまった個体等もおり、野生を感じさせる場所だった。

 

 ③その他海岸沿い

  灯台や種差海岸等あるので、行くと良いと思う。印象は薄め。

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  灯台であれば下北半島先っぽの尻屋崎の灯台が素晴らしかったので、そっちに行ってほしい。

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 ④八戸港

  ここに来るのは決まって夜になる。

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  22:30、ここから苫小牧行きのシルバーフェリー川崎汽船)が出航するのだ。夜行バスならぬ夜行フェリー。船の旅は風呂有り、横になれる、夜の海がきれいと色々気分の良いものなので、余裕があれば東京から新幹線で八戸に来て、飲んでそのまま北海道へ向かうのが良いだろう。

 

3.山の方(十和田湖

 もはや八戸ではないが、八戸→十和田湖は車で1時間程度。随分行きやすいので併せて観光する事をお勧めする。

 ①十和田現代美術館

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  十和田市までは車で30~40分位。到着すると、奈良美智のでっかい壁画とカラフルな馬がお出迎え。向かいには草間彌生の(グロかわいい?)像が並んでいる。

  外部の大型展示と内部の展示で構成される美術館。1個1個が見ごたえあり面白い。

  おすすめはハンス・オプ・デ・ビークの部屋。夜を走る様なレストランに迷い込んだら、何か物語が始まりそうな予感。ハードボイルドな世界に溶け込むことが出来るので、良い。

  後、周囲の道路に蹄鉄や馬の頭のモチーフが潜んでいるのが謎。かっこいい。馬に由縁がある町なのだろうか。

 

 ②奥入瀬渓流

  天気がそんなに良くなくても楽しめる。緑の中をどうどうと水が駆けてゆく横を歩くだけで楽しい。

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  歩いていくと、有りそうで無かった景色に気付くだろう。川の中に木が生えていて、森が出来ている。岩はおろか倒木も深く苔むし、川の中に組み込まれている。

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  曰く十和田湖から流れる水はそんなに水量が変わらないため、川中の植物が洗い流される事無く育ち続けたためだそうだ。

  それでもこんな場所にどっしり根を生やす草木の力強さを感じざるを得ない。

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  道中にはたくさんの滝があり、見ごたえがある。

  四季折々で全然違う光景になるそうだ。燃える様な赤の奥入瀬渓流も歩いてみたい。

 

 ③八甲田山

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  雪中遭難事件が思い出されるが、雪が無ければ1,500m台の比較的容易な山だ。

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  ふもとの酸ヶ湯温泉がでっかい混浴風呂で、JRにも広告が出ていて有名。そしてその温泉から八甲田山登山口は始まっている。

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  温泉を生み出しているのが、八甲田山という火山だ。登山道を歩いていくと、森が唐突に死に絶えている土地や、硫黄臭に満ちたエリア、森を割るガレ場に出会う。

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  紅葉で有名な山。非常に見ごたえがある。

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  八甲田連峰最高峰の大岳。形が良い。登山道もよく見える。

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  大岳からの展望。風が強い!!「八甲田」という名の通り、ポコポコとした山々が密集している。火山であることが分かるカルデラもよく見える。

  そして十和田湖!大きい!一番の展望台だ。

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  帰り道である毛無岱全景。草紅葉した湿地が美しい。

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  さらに見下ろす。清々しい。

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  さっきまで登っていた大岳方面を見上げる。山、湿原、そして後ろには岩木山

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  弘前の方まで一気に見えるんだな。

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  岩木山、非常に形がいい。登りに行きたい。

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  山はいいぞ 見たことのない景色があるのを知らなかった。生きてるからには、見ていきたいと思う。

 

 ④十和田バラ焼き

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  十和田湖→八戸の道中、道の駅おいらせに立ち寄ろう。本物の十和田バラ焼きは驚くほど美味しい。絶対に食べて帰ろう。奥入瀬ビールも飲めるとのことだが、あいにく車のため未だ飲めていない。ビールに十和田バラ焼きは最高だろうな・・・。  

 

4.終わりに

  こうまとめると、まだまだ見どころがありそうだなと思う。行けば行くほど発見のある八戸。新幹線で東京から3時間。是非行こう。

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  帰りは駅弁にビール こんなおいしいビールはそうそうない。駅弁はおかずいっぱいあるのがいいよ。

 

以上

2018-09-02 猫魔ヶ岳

今回の山行、内容自体はシンプルだけど思うところが色々あったのでブログにまとめる。

1.8月最終週

 9/2に山に行きたいと考えていた。

 思い立った経緯は色々ある。

  •  9/1に水樹奈々のライブ@西武ドームがあり、どうせ家に帰るんだったら遠出して高速代を浮かせたい
  •  9/14に五竜岳唐松岳を計画しているが、そこまでに登れる日が9/2しかない 
  •  先日寝袋とマットを買い、9/14車中泊予定なので試したい

 

 本当だったら南アルプスが近く有力だったが、いかんせん天気が悪い。

 上記と当日の天気を踏まえて、以下まで候補を絞った。

 後は天気予報の変化次第、としてせこせこと車に用意を詰め込み、9/1出発した。

 

2.9/1

 当日は以下スケジュールを予定していた。

 しかしライブ終演時で既に21:00。まさか単独ライブで4時間やるとは、水樹奈々を完全になめていた。友人達が皆電車だったため早々にお別れし車へ。その後渋滞に巻き込まれる等し風呂から出たのが22:30。行くかどうかも迷う時間になった。

 とりあえず出発し、サービスエリアで各山の天気を参照。福島の方がやや天候良さそうと判断し、今回は磐梯山に向かうこととした。*2 *3

 その後ゲリラ豪雨に巻き込まれたり仮眠を取りながら 、道の駅猪苗代に3:00過ぎに到着。ギリギリ雨は降っていない。マットと寝袋を敷き就寝。

 ★車中泊レビュー

  マット◎ 寝袋◎ 車×

  後部座席を倒して寝たが、倒した座席と荷台の間に段差ができてしまい、身体が水平にならない。荷台に何かしら敷いて段差を埋める事が必須。その他は予想以上に良いので使っていく。

 

3.9/2-早朝

 6:30目が覚める。外はなんと雨。てんきとくらす、アテにならないサイトだ。

この時点で磐梯山登山を諦め、猪苗代湖周辺を探索する。

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暗澹とした猪苗代湖

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湖畔にはお花畑。どうやら「そば」らしい

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目当ての磐梯山 雨が止んでもぬかるみやガスを考えるとわざわざ行く価値はないと諦め

 

 気まぐれにgoogle mapを見ていると、磐梯山の左に「雄国沼湿原植物群落」の文字を発見。調べるとニッコウキスゲ群生で有名な沼/湿原の様だ。*4

 この時、昨年初めて訪れた大雨の尾瀬の風景が去来した。湿原なら雨でも楽しそう。ここでコーヒーでも飲んで帰ろうか。早速向かうこととした。

 

4.9/2-金沢峠と雄国沼、9:00登山開始

 地図上は近いが所要時間は1時間。途中の山道通過に時間を要する。悪路*5を想像したが、よく舗装されており走りやすい。

8:30 沼の入り口である金沢峠まですいすいと到着。

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ここからの景色がすごい。既に標高1,000mくらい。福島西のエリアは晴れ間もあるようで、雲の白と田園の緑がまぶしかった。

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雄国沼。よく見るとやや干上がったりしており尾瀬を期待していったらがっかりだった。*6

右のポコポコしているのが、猫魔ヶ岳である。

 

 幸運にも雨は降っておらず、沼を探索。

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 この花が綺麗。種類分からず。そもそも開花していない状態かもしれない…

 沼自体は正直がっかりだった。木道もあっさり1周し終わりコーヒーを作る気も起きず。

 ここで、先に来ていたおじさまおばさま方と話す。地元の方らしく、沼のそばの雄国山から温泉施設まで歩くらしい。(素晴らしいルート)

 ここで色々調べると、金沢峠を起点に「雄国パノラマ探勝路(上記)」、そして「猫魔ヶ岳やまびこ探勝路」が伸びていることが分かった。

 猫魔ヶ岳・・・実は名前は見たことがあった。国内有数の「なんかありそう感」*7ただそれ以上は知らなかった。更に調べると、磐梯山とは兄弟火山である/展望はまあまあある/化け猫伝説がある/猫石という巨石がある/標高1,400m位等が分かる。

 標高高くないとはいえ、ルートは簡略な図しか知らず天気もそんな良くない中登るのは…と迷ったが、危なくなったら引き返すと自分に約束して 9:00 geographicaでトレッキング開始。

 

5.猫魔ヶ岳登山

 歩いて10分程度、各探勝路の起点になる避難小屋に着く。

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立派。中にルート紹介もあり、読み込んで出発。

 

 沼のほとりの道を歩く。人がそんなに入っていないようで、道は草木に塞がれていた。

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 やる気のない案内板。他にも倒れたり、柱だけになった標識を発見し不安が増す。その反面道はしっかりしており、劣化する土でもなさそうで迷う事はなかった。しかし・・・

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 途中で沢を横切るルートに直面。意外と水量多く渡れるのか?と逡巡。写真左に赤布があるのがお分かりいただけるだろうか?これを見つけてマジか…と思う。しばらくぐちぐち言いながら渡り切る。ここからの道が雨後のせいか分かりづらく、「枯れた沢筋に迷い込んでるんじゃないか…」と訝しみながら進む。

 その後、やや舗装された道や階段、やる気のない標識を確認し、進むことしばらく

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 10:20 猫石に到着。3つ目の沢→猫石まではいっちょ前の登山道。9:50→10:20の間で200m位上げていたと今確認した。

 由来などはこのリンクを参照 どの部分が猫か・・・?

http://bandaisan.xsrv.jp/C-20nekoishi.html

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 さっきまでいた雄国沼を見下ろす。金沢峠から見た風景を背に見る雄国沼は壮観。下で見るよりよっぽど綺麗で見直した。

 ちょっと休憩して出発したが、10:40には山頂に到着。f:id:alpharalpha:20180902203856j:plain

 いい名前だよな

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 山頂では「見えた見えた!」とおじさんたちが興奮していた。丁度磐梯山が頭を出したようだ。大きい。

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 猪苗代湖を見下ろす。非常にきれい。満足感でいっぱいになる。この後すぐ、磐梯山猪苗代湖もガスに包まれてしまった。運が良かった。

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 裏磐梯の方。こちらもすごくきれい。おじさん達が「猫石の見晴らしはどうだった?」と聞いてきたので「こっちの湖の方が綺麗です」と返した。

 おじさん達は安達太良山にチャレンジしたが悪天候のため諦め、喜多方ラーメンを食べに行こうとしたら晴れてきたのでこちらに登ったそうだ。お互い偶然猫魔ヶ岳に来た同士だったが、予想以上の景観でハイテンションに話していた、様な気がする。景色を見ながらおにぎりを食べていたらすぐにガスってきた。

 11:00 下山開始 帰りは知れた道で下り基調だったので12:00には避難小屋到着。

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 道中咲いていたトリカブト。見事な形。毒のことを思うと、やけに存在感があって怖い。

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 帰り際の金沢峠からの見晴らし。こちら側はすっかり晴れていて素晴らしい景観。これだけでも来る価値があった。

 

6.帰路

 下山後は会津若松の「番番」でソースカツ丼を食べる。昨年のGWぶり。会津ソースカツ丼は肉厚で満足感が高い。福井のはスナック感覚だったので、会津のジューシーさが好きだ。

 帰りに諸橋近代美術館(ポスターが良さげだった)に寄ろうと道の駅猪苗代まで引き返したが、眠気と体が放熱している*8のを感じ、集中できなさそうだったため帰宅。

 高速に乗るとすごい雨に見舞われる。晴れているのは本当に福島の西だけだったようだ。高速代をケチって黒磯ICで降り下道で帰宅。

 

7.所感

 色々な偶然に導かれた山行だった。磐梯山安達太良山に行けなかったのは残念だったが、そうでもしないと金沢峠からの景色を見ることも猫魔ヶ岳に登ることも無かったと思うと行った甲斐があった。

 次回は五竜岳の予定。夏に天候に負けた涸沢のリベンジ戦。新しい景色が見られる事を期待する。

 

 

 

*1:非常に素晴らしいライブだった。そんな大きくないはずの水樹奈々西武ドームを背負って歌う姿はとても大きくかっこよく可愛い。まみむめモガチョを初めて生で聴いた。自分が小学校低学年の時に曲を知っていた覚えがあるため、自分は物心つく前から水樹奈々に触れていたんだと驚く。歌唱が水樹奈々だったのは最近知った。

*2:今回見送った火打山妙高山はいつか必ず行きたい山である。そもそもNHKで見た火打山の天狗の庭を外人のおっさんが歩いてるのを見て山に興味を持ったし、妙高山は昨年8月、黒部ダムからの帰り道で高速から見た姿がとてもかっこよく、憧れている。臨むなら絶好のコンディションで、と心に刻み今回は泣く泣く見送った。

*3:私の最初の山行は尾瀬であるが、理由は火打山と燧ケ岳を勘違いした後輩に言われるがまま付いていったためである。結果的に尾瀬が素晴らしい場所だったから今も登山を続けているが、思い返すとお粗末な話だ。

*4:ハイシーズンになると景色を一目見に大勢の写真好きが押し寄せるようだ。その際は乗り合いバス1000円で向かうことになるらしい。ただ今はニッコウキスゲのシーズンはとっくに終わっており人も少ないだろうと踏んだ。

*5:武尊山登山口までの道や、榛名山/掃部山登山口までの道を指す。タイヤのパンクを危惧しながら走る心臓に悪いガレ道

*6:赤城山のプチ尾瀬しかり、期待値を上げすぎると良くない。尚ニッコウキスゲ満開時は黄色の絨毯に包まれとてもキレイなようだ。気になる方は検索してほしい。

*7:その他、物語山とか面白山とか…なんかありそうじゃない?のある名前である。

*8:下山するといつもなる エネルギーをせっせと作っているものと思いたいが理由は不明